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7月上旬の庭 2014
最新の気象予報によると、台風8号はまだ945hPaの勢力を保っているようです。進路にあたるかた、十分に気をつけてくださいね。
その台風がウソのように晴れて日差しがまぶしい東京です ↓。
7月上旬の庭も色がほとんどありません(^^;)。遠くから眺めると緑一色!
まず「ルコウソウ」↓ですが、ツルがどんどん伸びています。
こちらは「マルバアサガオ」のつぼみ ↓です。毎年一番早く咲くアサガオです。野生化しているそうです(^^;)。
あちこちの鉢に生えていた「マリーゴールド」を抜いて定植してやりました ↓。これは丈夫で花期も長く、おススメですね。
これもたぶんこぼれ種からの「サルビア」↓。ピンクの可愛い花が咲く丈夫な種類です。この鉢、鉄製で重くて持ち上がりません(^^;)。
「オキスズ」↓は成長がやや遅い感じがします。もっと花が咲いてくれないと受粉作業もむずかしいです。
なにも手入れをしなかった鉢 ↓は「雑草鉢」になり果てました(^^;)。「フラックス」「スベリヒユ」「風草」「二ゲラ」などが生えているのですが、このまま放っておくと、さてどうなるでしょうか?
その「雑草鉢」にこぼれ種で出ていた「オキスズ」↓を「ホップ」のわきに植えてやりました。きのう発見しました。この鉢にも「ミニシクラメン」を植えてあります。
これは宿根草で毎年咲く黄色い花 ↓ですが、名前がわかりません。「ルドベキア」に似てはいるのですが...。
ばけQちゃんにタネをいただいた「ミニシクラメン」↓。あまり大きくはなっていませんが、葉っぱの数は確実に増えているようです。
花が咲いているのは「~フォーエバー」「リクニス」「マルバアサガオ」「ネジ花」「エリゲロン」「ローズマリー」「デルフィニウム」「ミニトマト」「美女ナデシコ」だけです。それもほんの少しだけ~。
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内田洋子著 「皿の中に、イタリア」
台風8号ですが、「夜中に消滅したらしい」なんていうガセネタを娘が伝えてきたもので、うっかり信じておりました(^^;)。
勢力はいくらか弱まったものの、沖縄地方では大雨が降って被害も出ているようです。今後、九州に近づくそうですから、ご注意ください。
さて、この本の著者はイタリアで30年間、仕事をしてきた人で、現在は日本とイタリアを行ったり来たりの生活をしているらしい。
この本は「小説現代」に「永遠の食卓」というタイトルで連載されていたものをまとめたものだそうです。
本のタイトルって大事なぁ、といつも思います。タイトル次第で売れ行きが何倍も変わるかも知れないから。
この本も「皿の中に、イタリア」という題名にして正解だったと思います。
図書館の新刊案内のたくさんの本の中から、どれを選ぶかという基準は私の場合まず「著者」、次に「タイトル」かも知れません。
イタリアの料理を紹介する本かな、とも思うタイトルですが、そうではない。著者がイタリアで知り合った人たちとの交流を描きつつ、その時々で口にする食べ物、飲み物の話も顔をのぞかせる、そういった作品です。
イタリア南部に「カラブリア州」という地方があって、その土地のことが知りたい。それなのに誰も知らない。
やっとのことでミラノで金曜日に開かれる青空魚市場で、魚介類をあきなう3兄弟に会うことができます。しかし、カラブリア州出身のこの3兄弟は取りつく島もない、という無愛想さ。
しかたなく大量の魚、貝を彼らから仕入れた著者は、どうやって消費したらいいのか途方に暮れるんですね。
結果、多くの知り合いに連絡して魚介類ディナーをふるまうことになります。200尾ものイワシは、同じ建物の居住者にフライにしてプレゼント。
その日、3兄弟とはまともに話もできなかった著者は、「これは魚を介して親しくなるしかない」と決心。次の金曜日もその次の金曜日にもカレンダーに赤丸をつけるわけです。
そして「これから毎週、金曜日は魚料理を食べに来る人のために我が家を門戸開放しよう」と決めるんですねぇ。知り合いだけでなく、知り合いが連れて来る人も来てかまわない日、にするんです。
それから毎週、著者は青空魚市場(場所は移動する)に行き少しずつ3兄弟と言葉を交わすようになります。その晩来ることになっている客にどういう魚料理が良いか、まで教えてもらうようになっていきます。
話は変わりますが、驚いたのは、著者が古い船を買って6年間も海上生活をしたこと! それも船の補修から操舵まで、自分でやろうとしていたことでした。結局、いろいろな船の操縦から船体の手入れまでを住み込みで手伝う船乗りと知り合い、彼を雇うわけですが。
イタリア人と言うと、明るい、楽天的、社交的、などというステレオタイプな見方をついしてしまうのですが、この本を読むと、地方によってはまったくそうではないことがわかります。
この本、文章も好きなんですけど、紙質(薄いクリーム色)や活字のフォント ↓が好きなタイプなんですねぇ。本って、こういう全体的な表情も大事ですよねぇ。
主人に訊いたら「教科書体に近いフォント」と教えてくれました。「?」。
おまけ: 先日、市川で見かけた「ススキ」です。なんかもう秋の気配?
中谷彰宏著 「なぜか『美人』に見える女性の習慣」
「あなたの印象が変わる54の行動」という副題が付いています。どれもとても参考になりましたよ。
たとえば
1. 待ち合わせ用の本を持とう。
これは、誰かを待っている時、時計やスマホを見ているのは美しくない、という内容でした(^^)。
13. 助詞を変えよう。
「◯◯がお上手ですね」より「◯◯もお上手ですね」のほうがほめられた人はうれしい、というもの。本当だと思います。
39. 出会いより、出会いをブログで紹介することを、優先しない。
肝に銘じたいと思います!
45. 勉強している人は、目が輝いている。
目の魅力は、大きさや二重まぶたではなく、輝きである、と述べられています。目が輝いていないと老けて見られる、とも。怖いなぁ(^^;)。
47. 美人は、時間が無いから、勉強する。
これは私も常々感じていたことです。忙しい人ほどがんばって勉強しているように見えるから。
54. 美人は「何を読めばいいですか」と聞かないで読む。
「何を読めばいいか、何を勉強すればいいか、お薦めは何かというのは、自分で感じればいいことです。本当に本の好きな人は、本を選びません」だそうです! 耳が痛い話です(^^;)。
この本で言っている「美人」とは、「性格美人」「全体の印象美人」でしょうか?
思ったのは、元々そういう意味での美人さんは、この本は読まないだろうなぁ、読む必要が無いものなぁ、ということでした!
おまけ: 今朝咲いていた「マルバアサガオ」↓。私は昼夜逆転で寝ていましたので、撮ったのは主人(^^;)。
やはり今朝咲いていたらしい「オキスズ」↓。またもや雄花。
台風が来るのか、来ないのか。今朝の西の空 ↓。
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台風8号が通過して
日本列島を縦断するような進路をとって各地で亡くなったかたも出た台風8号。こちらは夜中に大雨が降るかと思っていましたが、たいして降りませんでした。
でもニュースでは今朝、千葉県に再々上陸したそうですね。
そして長野、山形などでは引き続き土砂崩れ、洪水などの危険性が言われています。北海道でも大雨にご注意ください。
その台風8号が通過して、こちらは台風一過の青空 ↓になりました。
庭を見回ったら、「ペチュニア」「曜白アサガオ」が咲いており(写真無し)、「ミニトマト」↓は急に実が大きくなったようです。
「オキスズ」↓もツルが伸びてひっかかる場所が無くなったので、麻ひもを渡してやりました(白い棒のあいだ)。
名前のわからない黄色い花 ↓も、今にも咲きそう。急に暑くなったせいでしょうか?
まだ梅雨は明けていませんが、そろそろ夏の植物にとっては待ちこがれた季節になりそうです。
池波正太郎・編 「酒と肴と旅の空」
文庫本として出版されたのは2008年ですが、単行本としては1985年に出ている、少し前の本ですね。
24人の作家が、それぞれの作品の中で披露している「酒食に関する随想」をまとめたものです。
調べたら、ほとんどの作品が昭和50年代のもの。ほんの少し40年代のものがありました。
作家は、田中小実昌、江國滋、檀一雄、向田邦子らの面々。
タイトルを見るだけで美味しそうですよ。
「ロンドンのパブ」「お雑煮」「幕末の味・卓袱料理」「昔カレー」などなど。
ただ、宇能鴻一郎さんの「南国の魔味と踊り」だけはいただけませんでした。ま、読んでもいないのですが(^^;)。
なぜって「ハブ料理」について書かれているみたいだから。怖くて読めたもんじゃないです!
吉田健一さんの「ロンドンのパブ」からの文章。
併しその上等な方に行かなくてもロンドンのも含めて英国の飲み屋の多くが華麗とさへ言へる作りであることは事実でテームス河の岸に住んでゐる友達の家に呼ばれて行った所が時間が早過ぎたのでその向かひ側の飲み屋に暇潰しに入るとテームス河を見渡す広い部屋に夕日が差し込んでそこの古風な調度を金色に浮かび上がらせてかういふ店でも他の飲み屋と同様に台まで行って何でも注文したものを作って貰へるのだらうかと思ったがさうした心配をする必要はないことが解った。
これが1文! 句読点無し!
昭和51年発行の「ロンドンのパブ」という本の中の1文だそうですが。
大村しげさんの「お雑煮」に書かれていたのは、人はどれほどその土地に長く住んでその土地の人間らしくなったとしても、お雑煮だけは子どものころに食べたおふくろの味じゃないとダメなようだ、ということでした。
これ我が家では本当のこと。私はやっぱり関東風が好きで、主人はあくまでも岡山風にこだわっていますから(^^;)。
それから、山口瞳さんの「赤穂の穴子、備前の蟹」に、「閑谷学校(しずたにがっこう)」を見物に行くくだりがあります。
そこに「楷の木」が出てきて、「湯島聖堂に植わっている木だな」と思って調べてみました。
そうしたら、大正4年に農商務省の林業試験場の初代場長であった白沢保美博士が、孔子の墓所から「楷の木」の種を採種。日本に持ち帰って播種、育苗なさったそうです。
それを、湯島聖堂に3本、足利学校に1本、閑谷学校に2本を植えたそうです。
この「楷の木」を「学問の木」と呼んだのは、ここ閑谷学校が最初だということです。
飲食と関係のないところで引っかかりました(^^;)。
丸谷才一さんの「幕末の味・卓袱(しっぽく)料理」では、「崎陽」というのが長崎の中国ふう別称であると書かれていて「あ、それで崎陽軒なのか」と思った次第です。そうなのかな?
最後に水上勉さんの「梅干し」は、ご自分で梅干しを漬けられるかたはお読みになると良いかと。
京都の相国寺(私が住んでいたすぐそば)で小僧をしていた時に梅干しを毎年漬ける作業もさせられていたそうです。
それで作家になってからもご自分で「京都から月ヶ瀬梅」を「湯河原から小田原梅」を「軽井沢から松井田梅」を取り寄せて漬けられるそうです。
漬け方から梅干しの料理法、梅干しの思い出まで、15ページにわたって書かれていて、その中に「えっ」と思う文章がありました。
「禅宗寺では、和尚が先に亡くなると、だいこくさん、子どもは気の毒な目にあう。養子縁組でもできて、すでに新命和尚でも決まっておればいいが、そうでない場合は、親子は追放されてしまう」そうです!
現在はどうなのかはっきりわかりませんが、水上さんがこの文章を書いた当時はそうだったのでしょう。
ちなみにこの文章は、昭和53年刊の「土を喰ふ日々」に収録されているものです。
あれ、あんなに日が照っていたのに急にものの影が消えました。黒い雲がたれ込めています。
北と西の空を見たらこんな風 ↓。埼玉県の東部と西部に集中的に雨が降っているようです。
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スカイツリーに虹
早朝、緊急地震速報が鳴っておどろきました
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「雑草鉢」は処分しました
今日も晴れて暑かったです ↓。
マリーゴールドの鉢にまいておいた「赤花ソバ」↓が発芽していました。どこかに定植してやらないといけません。
どう見回してみても「雑草鉢」↓に植えるしかないようです(^^;)。
まず大きく育った「スベリヒユ」↓から抜き始めました。
続いて「百日草」↓も!
「オキスズ」はツルが伸びますから、この鉢に置いておくわけにはいかず、ビニールポットに一時植えておきました。「百日草」は、そのままにしました。
雑草を抜いて肥料をやり、赤玉土を混ぜてやって「赤花ソバ」を植えました ↓。
しばらくは日陰に置きます。
これ ↓は、春に咲いた花のタネからこぼれて、もうこんなに成長した「フラックス」。
「フラックス」は、春・秋まき 一年草・多年草となっていますが、私の経験から言うと、春先にまいたほうが世話がラクです。時期をずらしてまくと4月から7月まで咲きます。
先日、活けておいた四ツ葉が発根していました。それを植えてみた ↓のですが、今のところ大丈夫そうですね。今後がやや不安かな?
これからは早朝から咲くアサガオの開花を見るのが楽しみです(^^)。
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今日の花
今日は曇りの1日になりそうです。みなさまはどのような日曜日をお過ごしでしょうか?
庭で咲いている数少ない花を撮ってみました。
数日前から咲き出した「曜白アサガオ」↓。これは日本人のアサガオ作出家の作品だそうですね。
相変わらず雄花だけの「オキナワスズメウリ」↓。アリが動いていますから、人工授粉の必要は無いかも、です(^^)。
こぼれタネからもう咲いている「フラックス」↓。亜麻です。
本当はもっと満開になる「クレオーメ」↓。夕方から翌朝まで咲く花です。「風蝶草」とも呼ばれているようです。
雑草の「ツユクサ」↓。毎年でてきます。主人は雑草・野草が好きで、「雑草鉢」を処分するのも「抜いちゃうのぉ」って言ってました(^^;)。
「リクニス」↓。「フランネル草」とも「スイセンノウ」とも言われています。宿根草です。
庭をざっと見渡してもほとんど色味はありません。あ、バラの「~フォーエバー」も咲いているんですけど、撮り忘れました(^^;)。このバラ、ずーっと咲いています。お買い得かな?
蔵前仁一著 「バルカンの花、コーカサスの虹」
アジアの旅が多かったのかな、と思っていましたが、この本はバルカン諸国と南コーカサスを旅した紀行文です。
バルカン諸国の中でも今回著者がおとずれたのは旧ユーゴである「クロアチア」「ボスニア・ヘルツェゴビナ」「モンテネグロ」「マケドニア」「セルビア」の各国、それと旧ユーゴではありませんが「アルバニア」もついでに回っています。
5週間の旅で著者が感じたことの1つは「クロアチアと他の国々との格差」ということ。
たしかに私も「クロアチア」を観光地として知っているくらいですからねぇ。
第2章は「ルーマニア田舎紀行」で、ルーマニアもバルカン諸国の1つだそうですね。
著者が「木造教会」を見に行った「マラムレシュ」地方は、編み物の雑誌「毛糸だま」で読んだことがありました。人々の独特な服装や羊との深い結びつきが印象的でした。
第3章では、南コーカサス3国「アゼルバイジャン」「アルメニア」「グルジア」を1ヶ月かけて回ります。
この中で「アルメニア」は、ウィリアム・サロイヤンという作家で知った国名でした。
サロイヤンの祖父母の時代にアメリカに移民として渡ってきた一家のようですが、なぜ移民してきたのか、アルメニアはどこにあるのか、興味はあったのに調べようとしませんでした。
この本の注釈によると、19世紀からオスマン帝国によるアルメニア人弾圧、その後の大虐殺事件があり、多くのアルメニア人が殺されたり移民を余儀なくされたりしたそうです。
著者がアルメニアの洞窟住居跡を見物に行った時も、これからアメリカに移民に行く家族のための壮行パーティが行われていたそうです。現在でもアルメニア人のアメリカ移民は珍しくないとのこと。
それから「グルジア」の首都、トビリシの項で「六世紀にムツヘタから遷都されて以来」という文があり「あ、これか!」と謎が解けた思いがしました。
と言うのは、私の愛読書の1つである、武田百合子著「犬が星見た」↓のトビリシでの日記にこういう文章があったから。
今日は遠くへ行きますーにこにこしてガイドは言う。ムッへダ、ムッへダ、ムッヘッダ、ガイドの言葉にくり返し出てくるから、たぶん、ムッへダというところへ行くのだろう。
武田さんは最後までここが昔の都であったことには気づかなかったようです(^^;)。
すぐその後の文章にも面白い記述が。
ガイドさんがジョージア、ジョージアとしきりに言うので「ジョージアという人がこの町にいたの?」とご主人の武田泰淳さんに訊いた百合子さん。泰淳さんから「グルジアは英語だとジョージアだ」と返されています。
蔵前さんもこの本でこう書いています。
そのとき、バザールのそばの旅行代理店で、見慣れない文字で書かれたチラシが張ってあるのを見た。これはどこの文字なのか。旅行代理店の人に聞くと、ジョージアだという。ジョージア? ジョージアといえばアメリカ合衆国のジョージア州しか知らなかった僕は、それがグルジアの英語名であることを初めて知ったのだ。
これは今回の話ではなく、以前にトルコを訪れた時のことだそう。
読書の楽しみはこういう風に、ある本を読んでいると別の本との意外なつながりが見つかる、そういうところにもありますね(^^)。
7月中旬の庭 2014
今日は、曇っていたかと思うと雨が急に降ったり、その後は日が照ったり、と変わりやすいお天気でした。
早朝4時からサッカーW杯の決勝戦があったりして、寝ないといけないのに眠れない、そんな朝になりました。
外を見たら「曜白アサガオ」が咲いていました。
ピンク、濃いピンク、紫、の3色です ↓。
名前がわからないので勝手に「黄花」と呼んでいる花 ↓も咲き出しました。
冬には地上部は枯れてしまいますが、春になるとまた新しい葉が出てきます。
「~フォーエバー」というバラ ↓。満開になる前のこれぐらいが1番キレイかも? つぼみがたくさん付いています。置き肥をやっていますが、他の鉢より多めにやったほうが良いですね。
「オキスズ」と「アサガオ」が伸び過ぎて、からむフェンスが無くなりました。白い棒に麻ヒモを1本横にかけたのですが、それでは足りなくなり、さらに上に足しました。 今のところ、「オキスズ」も「アサガオ」も2メートルになっています。どこまでツルが伸びるかみものですね(^^)。
今は、「マルバアサガオ」と「曜白アサガオ」以外の「アサガオ」の開花を待っているところです。
それと「オキスズ」の雄花、雌花の両方が咲く日を。でも、アリがずいぶん活動していますから、もしかしたら人工授粉はしなくてもいいかも知れません。それにしても花がもっと咲かないことにはねぇ(^^;)。
松崎有理著 「就職相談員蛇足軒の生活と意見」
暑いですねぇ! 梅雨明けはまだかしら?
この本は、カード会社から毎月届く月刊誌の「BOOK SELECTION」のコーナーで紹介されていたうちの1冊です。
毎月このページを見て、読みたい本は図書館に予約します。これはすぐに来ました(^^)。
この本の紹介文のタイトルは「一風変わった求職者たちが訪れる奇妙な就職相談所の日常」となっています。
主人公は「27歳、女、無職」のシーノ。
蛸足大学理学科生物分類学分野で博士号をとったシーノは職安に足を運ぶのですが、研究職では仕事は無いから他の職種を考えたほうが良い、と相談員に言われてしまいます。
交通費を節約するために職安から自室まで歩いていると、ある塀に張り紙がしてあるのに気づきます。
急募 秘書一名 無口なかた歓迎 委細面談 蛇足軒
すぐに早足で蛇足軒に向かった彼女は即採用され、翌日から秘書として働くことになるのですが...。
この蛇足軒という人物(47歳、いつも着流し姿)は、なんと嘘術の家元だというのです!
そして「秘書としての1番大事な仕事(庭の巨大な金魚にエサをやる)」をしたり掃除をしたりの毎日の中、シーノは蛇足軒の別の顔を知ることになります。
それは特異体質者の就職相談員、というもの!
その特異体質者は、と言うと「吸血鬼」「不死身の青年」「3秒後を予測できる女性」などなど。
蛇足軒はそれぞれにピッタリな仕事を見つけてやります。
何度も「クスっ」だの「ククク」だのと笑ってしまいました。
ところで最初から「この舞台は仙台かなぁ」と思ったのは、通りの名前などになんとなく聞き覚えがあったから。
もちろん字は変えてあるのでしょうが、「架須賀町通」「蒼羽通」「似詩公園通」「廣瀬通」「上善寺通」などなど。仙台に住んでいらっしゃるかたなら「あー、あそこかぁ」と思われるはず。違うかなぁ。
著者略歴を見たら、東北大学理学部卒業になってましたから、仙台で大学時代を過ごされたんですよね、きっと。
あり得なそうな話なのに、妙に説得力があるし、シーノが涙をこぼすシーンに共感してしまう。
この紹介文の最後に「軽快なタッチも相まって、思わず一気読みしてしまう1冊」となっているのはうなずけました(^^)。
ちょっと不思議で楽しい本でした。おススメです!
早朝のルーフバルコニー
眠れないまま朝になり、庭仕事をしました。庭仕事と言っても、枯れた枝取り、ツルの誘引、雑草抜き、くらいですが。
つぼみのあるのに気づかなかった「アメリカアサガオ」↓が咲きました。これが1番小輪です。直径が6センチくらいですか。非常に丈夫で多花性。野生化するのもムリはないと思えます(^^)。
春に咲いたタネがこぼれて、それが発芽し、もう開花した「フラックス」↓。
「ミニトマト」↓は弾けそうにふくらんでいます。
雄花ばっかりでどうしよう、と心配していた「オキナワスズメウリ」にやっと雌花 ↓が咲きました。こんなにアリがたかっています。よほど魅力があるんでしょうね(^^)。
「ミニシクラメン」↓も成長は遅いですが、もうこれくらいになったら一安心です。頂いたタネはまだ残っているのですが、まかなくても大丈夫かな?
西のほうを見たらスカイツリー ↓が霞んでいて、ほとんど確認できないくらいでした(^^;)。
半藤一利著 「漱石先生ぞな、もし」
これも、和田誠さんの「ほんの数行」を読んで借りてみました。
この本は、1992年に新田次郎文学賞を受賞した作品です。
半藤さんの奥様は、夏目漱石の外孫。つまり半藤さんにとって漱石先生は義理の祖父ということになります。
あとがきによると「正統の文学研究や学術論文とはおよそ関係ない、どうでもいい漱石像の一端というか、作品にかんする無駄話というか、そんな役に立たぬエピソードがやたらと手元に集まった」そうで、それを一冊にまとめたものが本作品なんですね。
まず著者は、漱石の最大傑作は「坊ちゃん」と決めているそうで、その理由は、「江戸弁というより正しくは東京語が、たまらなく嬉しいから」とのこと。著者も東京は向島の生まれだからでしょうか?
「まぶしい」は「まぼしい」、「さびしい」は「さみしい」または「さむしい」であり、「どうりで」は「どうれで」。漱石も「どうれで変だと思った」と正しく書いているそうです!
松山中学での教師としての漱石は、試験の点の辛さで生徒たちには敬遠された面もあったそうです。だれでも六十点前後、優等生も落第生も十点と開きがなかったとか。
それから、雅号である「漱石」という単語の由来、正岡子規からどうようにその雅号を譲り受けたか、などの話も書かれています。
漱石が漢学を好んで「老子」や「荘子」を読んでいたことは、作品にも影響を与えていて、「大声は俚耳に入らず」や、「無為にして化すと云う語の馬鹿に出来ない事を悟る」などという文章にそれが表れているそうです。
それらは「我が輩は猫である」の中のことですが、「坊ちゃん」にも「虞美人草」にも「門」にも「老子・荘子」からの引用があるそうで、これでは私などには「何のこっちゃ?」になるのは当たり前ですねぇ。
漱石がイギリス留学中にノイローゼになったという噂の真相についても語られています。
初耳だったのは、明治36年に華厳の滝に飛び込んで死んだ、「巌頭の感」の藤村操が漱石の教え子であったこと。そしてその死の2、3日前に、漱石に予習をしてこなかったことでひどく叱られた藤村が自殺したために、漱石もさすがにあわてたらしいことでした。
でも「我が輩は猫である」の十章で「打っちゃって置くと巌頭の吟でも書いて華厳滝から飛び込むかも知れない」と、この事件を使っているんですねぇ。
漱石先生とは関係ないことですが、第一話「べらんめえ」と「なもし」の章で半藤さんは「犬がつく言葉は、猫同様にこれまたあまり褒められたものがない」と書いていて、その後に「犬が星見る」にかっこして(いやしい者が高望みをする)と注釈を入れています。
私の大好きな、武田百合子著「犬が星見た」もその言い回しにあやかって付けたタイトルなんでしょうか?
武田さんは、そのあとがきではこう書いています。
仕事部屋の掃除をしながら、ものめずらしげに本を覗いている私を、武田はおかしがったものである。
「やい、ポチ。わかるか。神妙な顔だなぁ」と。
まことに、犬が星見た旅であった。楽しかった。糸が切れて漂うごとく遊び戯れながら旅をした。
それから、第七話に、私が通院している駿河台の眼科病院に漱石先生も通っていたことが書かれていて意外でした。古い病院なんですね。
よく考えてみれば、きちんと漱石の作品を読んだ記憶がないんです。なんということでしょうか!