同じ著者の本の記事を書いたら、ブロ友のひがなおさんがこちらを読んだとコメントを下さったので借りて読みました (^^)。
こちらは2007年2月、初版1刷り発行になっています。
この本では字幕をつけるに当たっての苦悩が語られていました。
まず 「字幕は翻訳というより要約である」 と書いてあって 「ああ、そうなのか」 と思いました。 字数の制限がはんぱじゃないですから、どうしてもそうなりますよね。
それと字幕を読む (映画を見る) 側の教養、日本語力の低下を嘆いていらっしゃいますねぇ。 どんどんやさしい言葉を使わないといけなくなっているそうです。
ちょっと横道にそれますが、著者は、英語もロシア語もついでに日本語も、しゃべるのは不得手だそうです。 そして海外から来て相撲取りになった人たちの日本語力が驚異的だと言っています。
「外国人力士の日本語習得プロセスというテーマでフィールドワークに励む言語学者がいたら、ぜひその研究成果を世に出してほしい」 とのこと。
ところがすでにその疑問に答える本が出版されていたんだそうです。 「外国人力士はなぜ日本語がうまいのか」 というタイトルで明治書院発行だそう。 読む価値ありそうですね (^^)。
著者はこの本で、字幕屋人生でたまったうっぷんを吐き出したそうです。 ざっくばらんでユーモアに富んだ著者の人柄がにじみ出ていておススメの本です。
「外国人力士はなぜ日本語がうまいのか」 をお隣の区の図書館に予約しました。 今日中に来ると思います (^^)。