タイトルから考えて、「少年少女向きの推理小説かな」と思いましたがそうではありませんでした。
主人公のチェユルが何者かに腕をかまれる朝から物語が始まります。ちかごろ、女子高生が男に腕を噛まれる事件が連発していました。
そこへ「ソナム女子高探偵団」のメンバーが現れ、チェユルに探偵団に加わらないか、と誘うわけです。「噛みつき男をつかまえよう」と言って。チェユルの双子の兄が天才であり、アメリカの大学で博士課程にいる事実を知ってのことですね。
彼女たちは、双子なら遺伝子が同じだからチェユルも頭が良いと見込んで誘いに来たんですね。でもチェユルたち兄弟は二卵性双生児ですから!
チェユルも成績は悪くはないけれど天才ではない。現に、名門の外国語高校の入試に落ちてしまい、見栄っ張りな母親から、「アメリカに留学する準備をしているから。それまでこちらの高校に通えば人聞きも悪くないから」と言われてソナム女子高に入った経緯があるわけで。
チェユルにしてみれば、「こんな2流高校で友達つきあいなんかしても無駄。留学するまでのつなぎ」という意識で通学しているんですね。同じクラスの級友たちと会話もせず。
ところが紆余曲折あって、結局チェユルは探偵団のメンバーになってしまいます。そしてだんだん仲間と一緒に事件を解決することが面白くなって行きます。
ミステリーなのですが、探偵団の団長である、3頭身レゴ人形体格のミドと、チェユルの天才オッパとの可愛い恋の話しもからみます。
いくつかのミステリーをみなで解決していく途中に、韓国の社会問題が垣間見えて勉強になりました。
兵役忌避、異常に過熱している受験勉強、高校生の妊娠中絶、イジメ、など。
ずっと母親の言いなりだったチェユルでしたが、ついに反旗を翻します。「寄宿舎に入る。アメリカには行かない」と。
彼女の決意を知った探偵団のメンバーの喜びようったら!
たしかに、読んでいくうちに、登場人物の顔かたちがはっきり見えてきます。そして「もう一度読みたい」という気にもなりました。これはなかなか無いことです。
韓国語の本を読むといつも最初のほうでつまずきそうになる私ですが、これは現代ものでもあり難しい単語もなかったので楽しく読めました。
「韓国語学習ジャーナル hana vol.4」にも「多読」について書かれていましたが、私は多読はしていないけれど、いつも手元に読んでいる韓国語の本があります。多読じゃなくて...常読? 読むスピードは亀の歩みのごとし、ですが(^^;)。
まだまだお借りした本があります。次は誰のを読もうかしら。
風邪が治らないので、昨日の午前中に診察を受けに行ってきました。
病院にもクリスマスツリー ↓が飾られる季節になりましたね。
「ノドが腫れている」と言われ、「ピーエイ錠」という薬を処方されました。
土曜日なので先生は二人だけだったし患者さんはけっこう多かったので、会計のなじみの人に「混んでますね」と言ったら、「空いているほうなんですよ」とのこと。
「空いている、と言うと混んできちゃうから、言わないようにしている」そうで、笑えました(^^)。
おまけ: ばけQちゃんにいただいた「フウロソウ」にほやほやの新芽が出てきました。良かったです(^^)。