コ・ドウォン氏の「朝の手紙」、8月16日分の「다정함」について書かれた記事でした。
私はこの本のこと、何も知りませんでしたが、図書館には11冊も蔵書がありましたから、かなり読まれている有名な本だったんですね。
英語版もあったので、両方借りて読みました。
内容を簡単にお話しすると、大学の恩師と16年間、音信不通にしていたミッチ(37歳、スポーツコラムニスト)が、偶然テレビ番組で恩師がALS(筋萎縮性側索硬化症)という病いに冒されていることを知り、700キロの距離を飛行機で飛んで会いに行くところから始まるノンフィクションです。
ミッチは火曜日ごとにモリー先生に会いに行き、彼の最後の授業になるであろう二人の会話を録音します。
語られる内容は「人生の意味について」。
モリー先生の具合は火曜日に会いに行くたびに悪くなっていきます。
これは14回目、二人が「さよなら」を言う火曜日まで続きました。
その火曜日ごとの二人の会話とは別に、ミッチの大学時代の思い出、それぞれのこれまでの人生も語られます。
途中、何度か涙を流しました。それからミッチと同じように、今の自分の生き方を顧みたりもしました。
最初の火曜日のモリー先生のことば :
「この病気のおかげでいちばん教えられていることは何か、教えてやろうか?」
何でしょう?
「人生でいちばん大事なことは、愛をどうやって外に出すか、どうやって中に入れるか、その方法を学ぶことだよ」
また、「アメリカでは、もっと金を、もっと財産を、という一種の洗脳が行われている」とモリー先生は言います。
「でもそういうもので満足は得られない」と。
「本当に満足を与えてくれるものは、自分が人にあげられるものを提供すること」。
心に残ることばがたくさん出てくる本でした。
2冊同時の読み方は、まず英語のほうを先に読み、次にその部分の訳を読む、という風に読んでいきました。
わからない部分が少ないところは2ページくらい英語版を読みますが、「あれ?」とひっかかれば、1段落でも訳のほうで確かめる。そしてその部分をもう一度英語で確認する。こんな感じで読みました。
辞書を引かないのがこれほどラクだとは!
いつも韓国語の本を読むと、本によっては相当な回数、辞書を引くわけです。だいぶ慣れてはきましたが、この作業には時間がかかります。
月曜日から金曜日までは娘が里帰っているので、夜中でも落ち着いて読書する気分になれないのが本当のところ。
ですから、この2冊も、おとといの夜と昨夜で読了したわけです。
ネットのおかげ(ブロ友さんのおかげ)で、こうやって知らない本、知らない世界に出会えます。ありがたいことです。
今日の東京は本格的な雨になりました。また娘が帰ってきています(^^;)。