小川糸著「これだけで、幸せ」
これはブロ友のN子さんが見つけて買った、と言うので借りてみました。
でもこれ、小川さんを著者と言って良いのかな? ライターの宮本さんが小川さんの話を聞いて文章にした、と言うことなので〜。
でも、宮本さんと言うかた、プロのライターさんですねぇ。「あとがき」を読むまで小川さんが書いたと信じて疑いませんでしたから!
サブタイトルに「小川糸の少なく暮らす29ヵ条」とあります。
内容ですが、小川さんのお気に入りの生活用品について、また暮らし方について、モンゴルとベルリンでの旅のようす、などなど。「そうか、こう言う人がああ言う小説を書けるのね」と少しわかって来る気がします。
バカな私は、小川糸さんを小川洋子さんと間違えていたようです(^^;)。小川洋子さんが芥川賞をとった「妊娠カレンダー」を買って読んだんですけど、どこが面白いのかわからなかった(^^;)。
だから小川糸さんの本も「面白いのかな?」って疑問視していたと思います。
でも「ツバキ文具店」を読んで「えー!」って。
小川糸さんの経歴を知ったら、小説を世に出し始めてからまだそれほど経っていないんですね。明らかに違う人でした(^^;)。
小川糸著「食堂かたつむり」
これは主人が江戸川区立中央図書館に行ったときにもらってきた小冊子「江戸川区立図書館 図書館員のおすすめ本」の中から興味を持って借りて読んだ本です。
これは小川糸さんの最初の小説だそうです。
ある日、バイトから戻った主人公の倫子、24歳は、部屋の中がガランとしているのに気づきます。同棲中のインド人がすべて(布団の間に隠していたお金まで)持ち去ってしまっていたのです。
そのショックで声までも失った倫子は、仕方なく母のいる山奥に向かいます。
食材には困らないその土地。倫子は母に頼み込んで物置小屋を食堂に改造して、1日1組みだけの客を相手にするやり方で食堂を始めます。料理だけには自信があるので。
やって来るいろいろな事情を持った客との交流。その客の要望に答えて作る料理。
母のことは男にだらしない女だと決めつけ、自分の名前の倫子も不倫の末の子だから倫子だろうと信じていましたが実際の母は...。
最後の方、泣けました。
「ツバキ文具店」の方が好きかも、とは思うんですけども、小川糸さんのこの不思議な世界。おススメです。
今日は曇り空で夜からまた雨とのこと。明日の朝もどうも主人がまたアッシーかも(^^;)。