糸井重里氏が編集長を努めるウェブサイト、『ほぼ日刊イトイ新聞 』 に連載されていた、「坊さん。57番札所24歳住職7転8起の日々。」 を書籍化したものだそうです。
著者は、24歳で祖父が亡くなったため、四国八十八ヶ所の札所のひとつ、永福寺の住職になります。
読んでみて思ったことは、「よくこれを脚本にできたなぁ」 ということでした。もう少し、日々のお坊さんとしての具体的な経験が書かれていれば問題は無いのでしょうが、著者の仏教に関する想いなどが多かったので。
ただ、住職になった著者のところに京都の法衣店が訪れて、そこに法衣をオーダーする場面や、お坊さんの野球チームの話し、坊さん専用カタログの話しは興味深かったです。
その 「坊さん専用カタログ」 に載っている商品はというと、坊さん専用バリカン、パソコンに接続できる 「位牌用プリンター」、僧侶がよく使う梵字や旧字の漢字が収録された 「坊さんCD-Rom」、正座が一気に楽になるという 「新開発の足袋」、お供えの鏡餅を瞬時にスパッと切る専用機器などなど。
「位牌用プリンター」 は、前にテレビ番組で見て、「便利だなぁ」と思ったものでした (^^)。
著者は高野山で密教の修行をした人なので、本文に弘法大師、空海のことばを紹介しています。これはウェブサイト連載時には無かったものだとのこと。
空海については少し興味があり (遣唐使について、かな)、本も読みましたが、この本でさらにもっと知りたいと思うようになりました。
なお、この本の続編が、「坊さん、父になる。」 というタイトルで出版されています。結婚してお父さんになられたのでしょうね。こちらのほうが面白そうかな (^^)。
昨夜もほとんど寝ていません。赤子は2時間おきくらいに泣いていました。おっぱいをあげる娘も大変だなぁ、とつくづく思わされました。
赤子が来ていなければそのまま昼まで寝ているのですが、娘を寝かせてやりたいので起き出し、離乳食をやったり相手をしてやったりしていたので、頭がグラグラします (^^;)。
今夜、自宅に送り届けたら、ゆっくり寝ようと思います。と打ったのですが、娘が 「もう1泊させてもらう」 と言っています。「なんで?」 と訊くと、「帰る理由が無いから」 ですって!
まぁ、婿さんも静かな夜が過ごせて良いのかも知れません (^^;)。