下川さんの本は、かなり読んでいます。たいてい予算の少ないバックパック旅ですね。
タイトルは 「週末ソウルで...」 ですが、安山 (アンサン) や仁川 (インチョン) も訪れています。
内容ですが、
第1章 韓国料理
第2章 酒
第3章 Kポップ
第4章 韓国中華
第5章 北岳山
第6章 安山と明洞
第7章 温泉マーク宿
第8章 在住者がすすめる週末ソウル
となっています。
第2章の 「酒」 では、「なぜ、あんなにも飲むのだろうか」 と著者はつぶやいています。
「つらいのは飲み会である」 と言う著者が驚いたのは、99%二次会があること。50%三次会まであること、だったそうです。
そして私が驚いたのは、韓国でよく飲まれているソジュ (焼酎) は、アルコールを薄めた希釈式のお酒だったこと!
韓国でも昔は米焼酎だったそうですが、太平洋戦争後の貧しさの中で希釈式の焼酎が作られ、今でもその流れが続いているとか。
第4章の 「韓国中華」 では、チャジャンミョンとチャンポンを取り上げ、そのルーツ、そして付け合わせとして付いてくる 「たくあん」 にもスポットを当てています。高速バスターミナルからバスに乗って青陽 (チョンヤン) 郊外のたくあん工場に行って取材するわけですが、なんとたくあん市場は、キムチ市場の3分の1の規模があるそうです! もしかして日本よりも食べられている?
第5章の 「北岳山」 は、私が憧れている城壁沿いのハイキングルートを、著者が実際に歩いてみたレポートです。
ルートは、「恵化(ヘファ)駅」→「臥龍(ワリョン)公園」→「粛靖門」→「ピーク」→「彰義門」 で、警備の兵士がやたらにいて写真は撮れなかったそうです。撮影可のポイントがあるはずなのですが...。
著者はこれまで数十回もの訪韓歴があるそうですが、この本の中にも 「ハングル酔い」 という文字が出てきました。
これまで3回しか訪韓していませんが、最初の旅行で 「外国にいる気がしないねぇ」 と言ったら、主人はそうではなかったようです。これはひとえにハングルが読めるか読めないか、にかかっていたような気がします。
この本は文庫本ですが、内容豊富で読みでがあり、お買い得だと思います (^^)。
おまけ: 今日の落日と上弦の月。