新聞の新刊案内で見て借りた本で、これも厚さが3.5センチでした (^^;)。
タイトルからすると 「風と共に去りぬ」 をマーガレット・ミッチェルがどのような苦労の末に書き上げたのか、という内容の本だと思いますよね。 ところがどっこい、そうではありません。
もちろん、始めの14ページには完成するまでのいきさつが書かれてはいます。
でもあとの550ページは、完成してから出版されるまで、出版されてから映画化されるまでのキビシい道程が、膨大な資料を元に詳しく書かれています。 ここまで調べ上げて書いたのか、と驚くほど。
出版されるまでにも、紆余曲折がありますが、その後においてもそれ以上の問題が山積だったんですねぇ。
国内だけでなく海外での著作権の問題ともミッチェルは闘い続けなくてはいけませんでした。 海賊版の横行も目に余るものでしたし、当時はアメリカの出版物の著作権についての法律が未整備だったのです。
ミッチェルの場合 「風と共に去りぬ」 を書いただけ、では済まなかったんですねぇ。 著書が世界的に有名になり過ぎたんでしょうね。
ミッチェルが交通事故死してからも、夫のマーシュ、兄で弁護士のスティーヴンスらが 「遺産管理会社」 の事業を引き継ぎます。
この本ですが 「風と共に去りぬ」 を愛する人が読むべきだと思います。 そうじゃない人が読んだら、途中でイヤになってしまうかも...(^^;)。
読むのに時間もかかるけれど、知らない事実ばかりで 「目からウロコ」 の本でした。
おまけ: ここ数日、湿気が少なくて爽やか~ (^^)。