日曜日の新聞でモト冬樹さんが薦めていた本です。
私はいくらか抹香くさいものが好きなんでしょうか。 中学生の時に吉川英治著 「親鸞」 を夢中で読んでいましたから (^^;)。
それに影響を受けて、京都で暮らしていた時に、親鸞が登ったコースで比叡山の頂上まで登りましたし (^^;)。 雲母坂からの登山コースです。
ドライブウェイもケーブルカーもあって、歩いて登る人は少なかったのか、途中1人にしか会いませんでしたねぇ。
千日回峰行をしている阿闍梨さんから頭にお数珠を頂いた (なでてもらう) こともありました。 二年坂で。 これは偶然です。 アメリカ人の友人と一緒でした。 彼女もひざまづいてお数珠を頂いていました(^^;)。
でも小学生の時は日曜学校にも通ってたし、母の意向でキリスト教系の私立中学も受験しましたし、いい加減です。 今は無宗教です。
あ、本の話しでした (^^;)。
そういう訳で、遣唐使として唐に派遣された空海がどのような一生を過ごしたのかを知りたくて借りたのですが、この本は一生ではなく、唐での彼の求法についての日々が書かれていました。
最澄も舟は別でしたが同じ時に派遣された遣唐使だったんですね。 ただ最澄はこの時点で、日本ではもうひとかどの僧侶だったそうです。
こうなると、唐から帰国した彼のその後を知りたいです。 また別の本を借りないと (^^)。
あ、1ヶ所、韓国語と関係のある単語にぶつかりました。 「문안」です。
辞書には 「目上の人のご機嫌を伺うこと。 安否を訊ねること。 お見舞い」 と書かれていますね。
この本に 「皇太子の仕事は視膳問安である」 とあります。 「視膳」 とは 「皇帝の食事の前に毒味役をつとめること」。 また 「問安」 とは 「朝夕、皇帝の寝室の門外にいて、当番の宦官に 『陛下はお元気ですか?』 と訊ねること」 だそうです。そこから来た単語だったんですねぇ。
そう言えば、この本、空海がどんな食事をしていたのかについては触れていません。 そこんとこ残念です。 興味があるので (^^)。