今回の「よく晴れた日にイランへ」は、図書館に頼んであったものの、なかなか来なくて首を長くして待っていた本。新刊です。
蔵前さんはtwitterでもフォローさせていただいていてこの本に出てくる面白い村の写真もいくつか見ていたので、余計に「早く読みたい」と思っていたわけなんです。
たぶん蔵前さんがどこを旅しようとも、新刊が出たらすぐに図書館に予約するでしょう(買わなくてごめんなさい!)。
蔵前さんが編集長だった「旅行人」から巣だっていった、岡崎大悟さん、グレゴリ青山さんの書いた本も実にユニークでクセになります。そういう作家を発掘するのもお上手なんでしょうね。
グレゴリ青山さんの著書「ねうちもん京都」についての私の記事はこちらです。
今回の本は、蔵前さんが24年ぶりに訪ねたイラン再訪紀行ですが、当時と今の人々の暮しや考え方に大きな違いがあることが、旅の途中でかかわった人々との会話を通して伝わってきます。
また蔵前さんは絨毯に興味があり、特に遊牧民が織っている「トライバル・ラグ」↓が好きだとわかったそうで、遊牧民を訪ねてみることも今回の旅の目的であったわけです。
こちらが遊牧民の生活の一部 ↓で、左下の織物が「ギャッベ」と呼ばれています。
イランの遊牧民がどんどん減っている理由なども詳しく書かれていました。
そして、私がtwitterで見て「ほほぉ!」となっていたのがこちら ↓。
「サル・アガ・セイード」村と言います。
蔵前さんもネットで見つけたそうで、「今回の旅でもっともハードルが高い」訪問地でした。
なぜなら、エスファハーンから悪路を含む道を走ること5時間でたどりつく、標高2500mの山村だから。
『数百軒の家々は一体となってひとつの村をつくりだしている。下の家の屋根が上の家の庭になっているのは、パランガンなどと同じだが、ここは正面に個々の家々の入り口と窓、そして通路があるので、村人の生活の風景がはっきりと見える。屋根の上が庭にも通路にもなっており、そこを行き交う人々の姿がよく見える。縦に広がる村なのだ』
イランにはこれに似た村は数多くあるそうですよ。
蔵前さんが今回イランに行くと言うと知人が心配したんだそうです。蔵前さんは知人のことを「イランとイラクの区別がちゃんとついているのか疑問だ」と言っていますけど、私もその区別のついていない1人でして...(^^;)。
国境沿いには危ない地域もあるけれど、それ以外は治安も良く人々がチョー親切なんだそうです! 女性の一人旅はおススメしない、とおっしゃっていますが。
本文の下のコラムに、小さな文字で本文内の言葉の説明が載っています。
区別、つきました(^^)。イラクに関してはまだ無知ですけども。
おまけ: バラ「なんとかフォーエバー」を切って活けました。花後に株元から3分の2のところで剪定する、と知ったので、それなら今切ってもいいかなぁ、と思ったので(^^)。