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Channel: ハーちゃんの「ゆらゆら日記」
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中川淳一郎著 「ウェブはバカと暇人のもの」

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あるかたのブログでこのタイトルを見て「うっ! 私のことかな?」って思って借りて読んだわけです(^^;)。

副題として「現場からのネット敗北宣言」という文章がついています。

著者はニュースサイトの編集者という仕事がら、相手にするのが善良なユーザーがほとんどだけれども、「荒らし」行為をする人、ひどい悪口を書く人、クレーマー、何を考えているのかわからない人など、いわゆる「バカ」も多いそうです。

そして「タチの悪いことに、このバカの発言力がネット上では実に強いのである」と。

以下、私が気になったところだけ抜き書きします。

リアルな場での「口論」や「怒声」、「注意」を見ることはめったにないが、ネットでは、人を咎めたり悪口を書いたり罵声を浴びせる人だらけである。

そして「ネットにヘビーに書き込む人」は

揚げ足取りが大好きで、怒りっぽく、自分と関係ないくせに妙に品行方正で、クレーマー気質、思考停止の脊髄反射ばかりで、異論を認めたがらない.....とさまざまな特徴があるが、決定的な特徴は「暇人」であるということだ。書き込み内容や時刻から類推するに、無職やニート、フリーター、学生、専業主婦が多いと推測できる。

うっ。やっぱり私も該当しております(^^;)。

最後の第5章は「ネットはあなたの人生をなにも変えない」というなかなか考えされられるタイトルになっています。

「ネットによって人々の嗜好・生き方が細分化された」というのはウソだと著者は断言しています。

なぜなら、人々は人の集まるニュースサイトでニュースを見て、そこから別の人の集まるリンクへ飛ぶ。書籍を購入する際もネットで人気ランキングを見る。食べ物に関してもまたしかり。

著者は「これのどこが『行動様式の多様化』だろうか」と疑問を投げかけています。

まったくおっしゃる通りですねぇ。

そして

人間が使っている以上、ネットはこれ以上進化しない。十分われわれは進化させた。もういいじゃないか。

最後の最後の文章はこう締めくくられています。

私たちの人生、なんとリアルな場の占める割合が多いのだろうか。これら人生の大部分を占める要素にネットはどれだけ入り込めたのだろうか?
大したことはない。
かなり入り込まれている人はヤバい。
もう少し外に出て人に会ったほうがいい。
なぜならネットはもう進化しないし、ネットはあなたの人生を変えないから。


私はこの手の本は初めて読みました。自分のネットとの関係を客観的に見てみたいと思ったからでもあります。ネット社会というものの全体像も知りたかったから。


おまけ: 「なんとかフォーエバー」というバラがまた咲き出しました(^^)。



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