京都ではタクシーでよく移動します。市内(碁盤の目状の範囲)ならたいした距離ではないですし、バスや地下鉄だと、下りたところからまた目的地まで歩かなくてはいけないので。
今回の旅行の1日目のタクシー代金が、4,610円。2日目が2,070円でした。4人で乗ればバスなどより安いですね。
それでタクシーの運転手さんのことなのですが、京都の運転手さんはたいてい話し好きで親切な人が多いです。
1年半前の日帰り京都旅のときも、とても個性的な運転手さん5人に会いました。それで今回も娘と「どんな人に会うかなぁ」なんて話しをしていたのです。
今回の旅では計6回、タクシーを利用しましたが、何もしゃべらなかったのはお1人だけ。あとの5人の運転手さんにはいろんな情報をもらいました。まぁ、私がいろいろ話しかけたせいかも知れませんが(^^;)。
その話しの中で記憶に残っているのは
「近頃の若い人は漢字が読めない」「本が東のほうのことばかり書くのか、河原町通りより西には人がいない」「外国人観光客が増えた。言葉をなんとかしないと」「高山寺の先、終点の周山まではタクシーだと5,000円かかる」「どうしてこんなところ(京都)にわざわざ来るのかわからない」「桜は原谷(嵐山の奥)が良い」「醍醐の桜はもう終わっているから、醍醐に行きたいお客さんにそう言うが、桜見物が目的ではないお客さんもいるから、アドバイスが難しい」「レンタカーでの運転は、他府県ナンバーの多い観光シーズンはやめたほうが良い」「昔からの土地持ちだらけだから、道を拡張するにも土地を提供しない。だから道幅はそのままだし、駐車場も増えない」「昔の京都駅は七条ステンショと呼ばれていた」などなど。
とにかく言葉を惜しまないと言うか、下りてから目的地までの道順も詳しく教えてくれます。
前回の旅行で私と娘の記憶にしっかり残っている若い運転手さんがいるのですが、その人は途中まったくしゃべりませんでした。クルマは普通のタクシーの車種じゃなくて、自分のかな、と思うようなブルーのしゃれたもの。車間距離はまったく置かず、「これ絶対に通り抜けられない!」と思うような隙間でもスピードを落とさずに走って行く。その上手さ(&怖さ)と言ったら今でも覚えているほどです。
そして私が「寺町二条まで」と言ったのに「どこへ行きたいんですか?」と到着直前に訊かれたので、「一保堂です」と言ったら「あ、先に行き過ぎました。すみません」って。こちらの告げ方がいけなかったのに、謝られてしまいました。
後で娘が「あの人、しゃべらないから怖い人かと思ったけど、良い人だったねぇ」って。たぶんあの運転手さん、運転が好きでこの仕事をやっているんじゃないかしら?
今回は婿さんも一緒でしたが、彼は「お母さんと運転手さんの話しが面白かった!」そうです(^^;)。
東京とはだいぶ違う、と毎回思います(^^)。