この本、お隣りの区の図書館の蔵書になって、私が一番目の借り手です(^^)。
最初にうちの区で検索したら「準備中」になっていて、私が予約の5番目だったんです。
お隣りの区ではどうかな、と思って検索したら、「リクエスト」になっていて私が1番目の予約に。なんでも検索してみるものですね(^^)。うちの区の予約は取り消しました。
横山さんの「どこにもない編み物研究室」は、表紙に小さな文字でこのような言葉が書かれています。
気鋭の編み物作家が今をときめく人たちと語り合う編み物対談
どこにもない作品の作り方とコツ
編み物を愛するすべての人へ贈る一冊
と。
横山さんと対談する相手というのが
北川ケイさん(レース編み講師/近代日本西洋技芸史研究家)
渡辺晋哉さん(会社員/牧師/編み手)
ソウマノリコさん(糸作家)
光恵さん(あみぐるみ作家/編み造形師)
西村知子さん(編み物作家/翻訳家)
それぞれの対談が細かい文字で長く載っています。目からウロコの情報も盛りだくさん!
北川ケイさんとの対談では、日本で編み物がいつ、どのように広まって行ったか、そして現在の編み目記号がどのようにして生まれたか、など「ほうほう、そうだったのか!」って思うことばかりでした。
そして貴重な資料写真がいっぱい!
渡辺晋哉さんとの対談では、フェアアイルの編み方、「エクストラ・ステッチ」について詳しく話されています。これは「スティーク」とも呼ばれていますよね。セーターを輪に編んで行って、最後に編み目を縦に切ってしまう。恐ろしい手法だと思っちゃうんですけどね、私なんか。
その「エクストラ・ステッチ」を使ったマフラーの作り方も詳しく載っていますよ。
それと、フェアアイルの配色を決めるのに、お花のスケッチなどからスワッチをいくつかお編みになるそうです。
ソウマノリコさんとの対談では、手紡ぎ糸は切れなければ良いと。そして、身近にある、例えば台所道具をスピンドルにしてしまうそうです。「指で組む紐」の作り方も載っています。
光恵さんは、あみぐるみ作家として私もその作品を目にしたことがありますね。有名なかたですね。これはもうその作品を見ていただくしか...(^^)。全部編んで動物を作っていらして、絶滅危惧種を編む、ということを継続するテーマになさっているかた。
西村知子さんは、英語で編もう、という講座をもう10年もなさっているかた。日本の編み物は正確さを要求されているようで、楽しくないこともある。
アメリカの編み物作家のエリザベス・ジマーマンさんが50年ほど前に書いた「Knitting Without Tears(涙なしに編む)」という本を引き合いに出してらして、人からああしろ、こうしろと言われても自分の好きなようにすれば良いと。そしてそれは編み物だけでなく人生についても言えるのではないか、とおっしゃっています。
この本、文章も多い、写真も多い、興味深いコラムもあります。
内容が濃いですよ〜! って、宣伝してる?