どちらも白サラシの裏地付き。中央縦と上端に形状保持テープ入りです。
作り方はこちらで。
ご希望のかたいらしたらご遠慮なく〜(^^)。
ところでこの本 ↓。阿刀田高著「リスボアを見た女」は、ブロ友のUさんがポルトガルに行こうと思われたきっかけになった本、と言うことで図書館から借りて読みました。
内容は
天正の少年使節団や支倉常長より早く、当時の大国ポルトガルの都リスボアを訪れた日本人がいた。種子島の鍛冶の娘で、伝来した鉄砲の製法と引きかえに、人身御供同様に嫁がされたのだった。彼女の名ははな、ポルトガル人にはアンナと呼ばれた。―歴史の現場に立ってみようとふと島を訪れた男の目に、初恋の淡い思い出に重なって、歴史に呑みこまれた悲劇の女たちの姿が現われる。(「BOOK」データベースより)
本のタイトルからして、現代の話かと思ったのですが、読んでみたらまったく想像とは違っていました。今のリスボン(ポルトガル語ではリスボア)が舞台なのかと思っていたのですが。
主人公は、中学校の夏休みの登校日に行われた、教師による「鉄砲伝来」の話を聞き、その中の「鉄の筒の片方を閉じる技がどうしてもわからなかった職人が、泣く泣く自分の娘をポルトガル人にやって筒の閉じ方を教えてもらったんだ」という部分だけが記憶の片隅に残っていました。
それから約30年後、休みの取れた彼は旅行先として種子島を選ぶんですね。
旅先で見たこと、聞いたこと、そして鉄砲伝来や天正遣欧使節団などの話も詳しくでてきます。
その中に、初めてヨーロッパの土を踏んで帰国したのは天正遣欧使節団ではなく、はなという娘だったのではないか、という話も知ります。
その娘は誰なのか。本当のことなのか。それは謎のままでした。
天正遣欧使節団についても、私はいい加減な知識だったんだな、と思わされました。
なにしろ、伊東マンショは13歳、千々石ミゲルも13歳、原マルチノも13歳、中浦ジュリアンが14歳と若いんですねぇ!
船での旅路が長いこと(出発から帰国まで8年5ヶ月!)、そして貴重な体験を将来少しでも長く役立たせるため、だったようです。
主人公の淡い初恋を散りばめた歴史ロマンなのかな?
小説としても面白かったですし、知らなかった史実がわかって、読んで良かったと思わされた本でした。
追記 : マスク、どちらも、貰い手がいらっしゃいました(^^)。