だいぶ前に同じ青目さんの「「アルファローバの木の下で 南ポルトガルの笑う犬」を読んだんですね。その時に、この「ポルトガル物語」も図書館で探したんですけど無かったんです。
先日、もしかしてと思って検索したら、うちの区の蔵書となっていて借りたもの。
「アルファローバの木の下で 南ポルトガルの笑う犬」」の方はお隣りの区の図書館にしかありません。どちらの区の図書館も両方は置いてないわけで。
内容は、
イベリア半島の端っこの小さな漁師町は最高に素敵な舞台だった。
極楽市場に集うのは、人と花と笑う犬。ポルトガルの小さな漁師町で季節ごとに降ってきた愛しく切なく、かけがえのない日々。
『リスボン 坂と花の路地を抜けて』の著者・青目海が南ポルトガルで暮らした20年を鮮やかに描いた紀行エッセイです。(出版社のHPより)
「プロローグ」で青目さんは以下のように綴っています。
私たち夫婦が二十年を過ごしたのは、後者の小さな漁師町オリャオで、ポルトガルのことはなにひとつ知らずにやって来た。海外に仕事場を持つ漁師と結婚し、カナダ、スペイン、モロッコと渡り歩き、流されるようにたどり着いたのが、アラブの影響を強く受けたこの町だった。
後者と書かれているのは、リゾート開発が進んだ西部の海外沿いではなく、幸か不幸か開発に乗り遅れた地方、ということです。
読んでちょっと驚くのは、ポルトガルに20年暮らしてらしてポルトガル語はあまりうまくならなかったし、使う必要もそれほど無かったという点でした。
どうも、ポルトガルの人は人づき合いがうまい方ではない国民性なんでしょうか? 青目さんが仲良く付き合ったのは、ポルトガルに来ている外国人だったんですねぇ。不思議ですけども。
「春の極楽市場」の章では、
困難でもあった二十年のポルトガル暮らしを支えたのは、この市場だといっても過言ではないかもしれない。
とも書いていらっしゃるんですよ。外国人の仲良しができるまで、青目さんの孤独を救ったのは、町にいる犬たちだったようです。
現在は青目さんは帰国して伊豆に暮らしていらっしゃるそうです。
なんとなく、ポルトガルはスペインの田舎、というイメージが拭えないわけですけど、首都のリスボンのケーブルカー、アマリア・ロドリゲスで有名なファド、などで私は憧れているんですけども。
スペインのグラナダまでは行きましたけど、そのツアーにポルトガルは入っていませんでした。
過去の歴史においては、日本とも密接なつながりがあったはずの国なのに、あまり知られていませんよね、今のポルトガルは。
同時に借りた、オノリオ・悦子、岸澤克俊著「光の街、リスボンを歩く」は、青目さんの本の最後に載っていた出版社の広告を見て借りたもの。
カラー写真の数がすごく多くて、観光地、ホテル、レストラン、カフェ、お土産物屋さんなどがしっかり紹介されています。リスボンに行くなら持って行きたい本だな、と思いました。
あれ、今日のブログ、長くなってしまいました! ごめんなさい(^^;)。