前に読んだ福原義春著 「本よむ幸せ」 で紹介されていた本で、図書館には蔵書が無かったものです。
ところが電子書籍 ibooksの無料本を検索していたら、なんとこの本があったので、 すぐにダウンロードしました。
しかーし!
まず1ページ目のルビのふってあった言葉。
聖(セント) 法水(のりみず)
噂(うわさ) 纏綿(てんめん)
臼杵耶蘇会神学林(うすきジェスイットセミナリオ)
降矢木(ふりやぎ) 城館(シャトウ)
奇異(ふしぎ)
このうち 「法水」 と 「降矢木」 は姓です。
1ページ目はまだ良かったです。 次から次へととんでもない単語、知識の羅列~。
32ページ読んだところで 「いったいこの本は?」 と思ってウィキを見てみたら、なんとこの本は日本探偵小説史上の 「三大奇書」のうちの1冊と言われているんだそうです!
ちなみに他の2冊は、夢野久作の 「ドグラ・マグラ」 と中井英夫の 「虚無への供物」 だそう。
ウィキの解説によるとこの本は 「降矢木家に次々と起こる殺人事件を法水探偵が解決していく話だが、こういう筋立て自体はほんの付け足しに過ぎない。 本書の9割以上は、事件の解決とは何ら関係しない神秘思想・占星術・異端神学・宗教学・物理学・医学・薬学・紋章学・心理学・犯罪学・暗号学など広範にわたる夥しい衒学趣味 (ペダントリー) で彩られており、本来は裏打ちとなるべき知識の披露が全体に横溢し作品の装飾となるという主客転倒を見せている」 そうです!
そして 「この話についていけるかどうかは、改行なしの冒頭2頁でおおむね判断可能」 とのこと!
まぁ32頁まで読めた私は 「一応、ついていけてる」 ?
今は500頁 (あ、漢字になってる) まで読み進めました。 理解して読んでいるのかと言うと、全然です(^^;)。
だけどこの小説に書かれている知識のすべてを理解できる人って、どれくらいいるのかなぁ...。
福原さんの本では、こんなスゴい本だって書いてあったのかしら? もし書いてあったら読もうと思わなかったかも(^^;)。
ホントにただただ 「スゴい本」 です。
この本、お読みになったかた、いらっしゃいますか?
おまけ: きのう早朝のスカイツリーです。