友人から送ってもらった文庫本のうち、まず成田名瑠子著「今日は心のおそうじ日和」を読みました。
夫の不倫が原因で離婚したばかりの涼子。資格もキャリアもありません。一人娘の美空(みく)の親権は涼子に。
そんな彼女が実家に戻って父親から提案された仕事先は、一人暮らしの小説家の家。仕事内容は家政婦さん。
前年に連れ合いを亡くしたその小説家は、家の中をそれなりに保っていたいとそれまでに三人の家政婦さんを雇ったものの、どの人も長く続かなかったそう。
しかも、できれば住み込みでと希望しているのだと言う。
涼子の頭に浮かんだその小説家の像は、気難しい白髪頭の男の姿。
断る前提で面接だけは行くことになった涼子。
なんと面接にはこっそりと娘の美空がついてきたではありませんか!
途中を省略しますと、小説家の家はゴミ屋敷と言って良い状態でした。
資格もキャリアも無い、と自分を卑下している涼子ですが、家のなかはキレイにしておかないと気が済まない性分。
小説家に「クビだ!」と何度か言われながらも得意な家事を続けます。
小説家の山丘(高名な作家だとあとでわかります)になんとか執筆してもらおうと思って連日、彼の家を訪問してくる出版社の川谷という社員も登場します。
山丘がなぜ筆を折ってしまったのか、だんだん涼子にもわかってきます。
さて、山丘は再び原稿用紙を埋めることができるのでしょうか?
専業主婦で何もできないと自信を無くしていた涼子の方は、この本の最後で大きな飛躍を遂げることになります。家事しか出来ない専業主婦、やったね!と言いたくなりました。
次は同じ著者の「不動産男子のワケあり物件」を読むつもりです(^^)。
写真 ↓は昨日の荒川周辺からの夕焼け。主人がポケ活に行ったときに撮ったもの。
「四つ木避難橋」↓。
富士山と「東京スカイツリー」↓。
「木根川橋」から見た京成押上線 ↓。
さだまさしさんが「木根川橋」と言う歌を作って歌っていらっしゃるようです。私は知らないんですけども(^^;)。