昨日、図書館から借りて来た本です。
藤井聡太くんに関する本は3冊ほど蔵書の中にありましたけれど、なかなか来ないのは予約取り消しにして、これだけを待っていました。
構成は以下のようになっています。
第一章 「師弟の七年半」
カラー完全保存版 「不滅の二十九連勝を辿る」
第二章 「若手棋士たちの矜持」
第三章 「迎え撃つ王者」
この本を読んで印象的だった文章の載っているところにポストイットを貼ったのですが、20枚にもなってしまって、どう処理したものか困りました(^^;)。
本当にご紹介したい部分だけ〜。
藤井くんの師匠である杉本昌隆七段が初めて藤井くん(藤井四段と呼ぶべきかな)と会ったのは、奨励会の前の段階の研修会場だったそうです。当時、藤井くんは小学三年生。
勝負を指し終わったあと、局面を振り返って話している藤井くんのことばが耳に入ったそうです。「この将棋は、ここに歩を打たないと(自分に)勝ちがないから」
杉本七段が局面を見るとプロでも打たない手を打っていて、この子はセンスがあるな、と強いインパクトを感じたそうです。
そしてテレビでも紹介されていた藤井くんが勝負に負けて号泣するシーン。
これについて「あれは本当は泣いていなかったんじゃないかって思うんです」と言う人がいます。東海研修会の竹内努・棋道師範です。
「自分より強い相手に完膚なきまでに負かされた時は、多分泣いてない。だけど自分のイージーミスで、本来負けるはずではない相手に負けた時に泣くんです」
では「噓泣き」だったのか...。
竹内さんは「あれは泣いているのではなく、悔しさのあまり咆哮しているのではないか」と。
研修会の次の段階の奨励会に入るにはプロ棋士の推薦が必要なんだそうですね。
杉本七段は、藤井くんが誰を選ぶだろうか、と気になっていたらしいです。自分が引き受けたいと言う気持ちもあったそうで。
結局、藤井くんは杉本七段を師匠として選びました。
コメダ珈琲店で藤井くんとお母さんを前に杉本七段は師匠として二つだけ注文をつけたそうです。
ひとつは「十八歳になるまでに初段、二十歳になるまでに三段リーグに入るという点だけはクリアーして欲しい」という事。
もうひとつは「将棋を頑張るのがもちろんだが学校の勉強もしっかりやるように」だったそうです。
杉本七段が心に思っている事が「ファンを大切にすること」。
これも藤井くんは肝に銘じているのでしょうね。
後ろのほうに羽生善治棋聖と渡辺明竜王お二人の藤井くん評も載っています。詳しく書くとなが〜くなってしまうので、興味のあるかたは是非この本をお読みくださいませ〜。
藤井くんの登場で将棋を始める子どもたちも増えているそうですし、私まで「どんなものかな」と興味を持ち始めました。男性なら将棋のできる人、多いですよね。友人のKさんは女性ですけども本当にお詳しい。
脳の働きが鈍くなった今、挑戦できるものかどうか?
私が知っている事と言えば「駒は、裏返ると違う動きができる」くらいなのです(^^;)。
主人は「まず将棋盤を買わなくちゃ」とか言っておりますが(^^)。