図書館の新刊案内で見つけた本です。 「那覇」 「市場」 「古本屋」 の3つの単語のコラボ (?!) に魅かれて借りてみました。
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大学卒業後の2002年にジュンク堂書店に入社して、池袋店の人文書の担当になった著者。 ジュンク堂が那覇に支店を出すという話を聞き、店長に 「那覇店に異動したい」 と切り出します。 たぶん 「地元の本を地元で売りたい」 からだったのではないかと私は思うのですが。
そして2009年、ジュンク堂那覇店がオープン。
そこで 「沖縄県産本 (沖縄の出版社が出している本)」 や、それ以外の沖縄を扱った本の仕入れに奔走します。
入社して10年たとうとするころ、 「店の広さに本の量、お客さまと従業員の数が、だんだん手に余ってきた 」 。
タイミングを合わせたかのように、知り合いの古本屋が閉店の予定で次にやる人を探していたんですね。 運命、でしょうか?
古本屋を開店するとなると、引っ越し、クルマの免許取得、売る本の確保、古物商の許可証をもらう、店の名前を決める、などなど関門が多かったようです。
そしてついに2011年、 「市場の古本屋 ウララ」 がオープンの日を迎えます。
ここ、著者が引き継ぐ前に 「ナニコレ珍100景」 に 「日本一狭い古本屋!」 として紹介されたそうです。 最初は0.5坪、隣りに1.5坪の支店を出したらしい。
著者が店を出した時には、合計の2坪からのスタートだったわけで、その2坪の広さ (狭さ?) は、身の丈に合ってはいるものの、狭いゆえに在庫が少ないという悩みもあるそうです。
古本屋の場所は、那覇市国際通りに垂直に交わる市場中央通りの、牧志公設市場の向かい、漬け物屋と洋服屋の間にあるんですねぇ。
あの有名な 「牧志公設市場」 そば!
著者が沖縄に移住してからの生活ぶりを読んでいると、自然体でいろんな人と親しくなって行くようで、 「ああ、こういう人が沖縄に住めるのか」 と思ったりもしました。 沖縄に合う人、合わない人、両方がいると思うんですよねぇ。
あと書きで著者は 「どうして店を始めたのかわからないように、いつまで続けられるかもわかりません」 と書いています。 どこまでも自然体、なんですねぇ (^^)。