これは「週刊朝日」2006年6月9日号から2013年9月27日号に連載された「あの本」および「忘れられない一冊」を再構成したもの、だそうです。
各界の著名人82人が思い出に残る一冊について書いたもので、その中の何冊かは図書館から借りました。借りて読んだ、と言えないのは、借りたものの挫折した本もあるから(^^;)。
借りた本は3冊です。
幅允孝さん・・・かがくいひろし著「だるまさんが」。
これは絵本です。幅さんの1歳7ヶ月の息子さんの心をわしづかみにして離さない本だとのこと。赤子のために借りましたが、このところ外でばかり赤子と会っていて家に来ていないのでまだ読んでやっていません。
伏見憲明さん・・・千葉敦子著「『死への準備』日記」
これは読みました。千葉さんについてはある程度は知っていたものの著作を読んだのはこの作品が初めてでした。あらためて読後感を書きたいと思います。
吉田豪さん・・・美輪明宏著「紫の履歴書」。
これは数ページ読んで挫折しました(^^;)。どうも波長が合わない感じで...。
借りてはみなかったものの心に残った本。
小林エリカさん・・・ファニー・クラドック著「シャーロック・ホームズの料理読本」。
これ、とっても読みたかったのに図書館で見つかりませんでした。残念です。
なぎら健壱さん・・・ヴィクトル・ユーゴー著「ああ無情」。
亀戸の古本屋で見かけた「ああ無情」。子どものころ同じ本を持っていたそうで、それには落丁があったとか。ところが今亀戸の古本屋で見つけたその「ああ無情」にも落丁があるじゃないですか! あわてて後ろ見返しを見ると自分の名前のゴム印が! なぎらさんの本が今この古本屋にたどり着いていたわけです。ここに置いて帰るのはしのびない、買って帰ろうと思うのですが、結構な値段がついていたのであきらめたそうです(^^;)。
松田美智子さん・・・アガサ・クリスティ著「春にして君を離れ」。
ご主人が家を出て、愛人と同棲を始めたことで離婚の危機を迎え精神的にどん底にいた松田さん。なにげなく入った書店で、店員手作りのポップの推薦文に惹かれてこの本を手に取りました。推薦文には「ポアロもミス・マープルも出てこないけれど、アガサ・クリスティの最高傑作」と書かれていたそうです。私もこの小説がアガサのベスト作品だと思っているので、店員さんの文章に心からうなずけました。松田さんはこの本を読んで開放感を覚えたそうです。「まもなく、私は離婚届に判を押したが、女の厄年と呼ばれる歳に読んだのは、この一冊だけである」と締めくくっていらっしゃいます。
ところで、この「忘れられない一冊」と言う本。どうやって私が知って図書館から借りたのか...。思い出せません(^^;)。