この本を知ったのは、豚ちゃんがくれたJALの機内誌 「SKYWARD」 で、でした。
この著者の本は読んだことなくて、お名前も知りませんでした (^^;)。
通勤途中の電車の中で、海外に出かけるのであろうスーツケースを持った女性客を見つけて 「いいなぁ」 と思った 「山口真美」。英語は話せないし、海外のことはなにひとつわからない。パスポートさえ持っていません。
新婚旅行で 「ニューヨークに行きたい」 と夫の武文に主張したものの、休みが短過ぎるという理由で却下されたことがありました。
夕食時にニューヨークへの旅の話を切り出しますが、やっぱり休みが取れないという理由で却下。それどころか、定年後に行けばいいんじゃないか、とまで言われて泣きそうになる真美。
そんなある日、学生時代の友人とフリーマーケットの店番をすることになります。
会場を見て回った真美の目に、あるスーツケースが飛び込んで来ました。革製品で形はクラシック。色は目の覚めるような青。
旅の予定も立っていないのになぜか真美はそれを買ってしまいます。
そしてニューヨークへの一人旅を敢行。
その後、真美と同じくアラサーの友人たちがそのスーツケースを借りては旅行に行き、台湾でアブダビでパリでそれぞれちょっとだけ変わった自分を発見して帰って来る...。
そのスーツケースは 「幸運を呼ぶスーツケース」 と位置づけられて行きます。
なぜ新品同様の青いスーツケースがフリマで売られていたのか。そこにも事情がありました。
まだ若い彼女たちに 「人生いろいろあるよね。がんばろうね」 と言いたくなるお話でした。
タイトルですが、真美が 「はじめての一人旅を決めた」 と友人たちに告げた時に、友人たちの一人がくれたアドバイスから取ったものかな?
友人は 「スーツケースの半分は空で行って、向こうでお土産を買って詰めて帰っておいでよ」 と言ってくれたのです (^^)。
今朝の 「フライングソーサー」 ↓。大輪で夕方まで咲いています。5時にしぼみました (^^;)。