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Channel: ハーちゃんの「ゆらゆら日記」
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高田郁著 「みをつくし料理帖 八朔の雪」

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azukinakoさんのブログ記事で見つけた本。紹介文がとてもお上手なので 「これは読まなきゃ」 って思ってしまいます (^^)。特に江戸時代の物語で主人公が女性。こういうの好きなんです。

時は江戸時代。大阪で料理修行をしていた 「澪(みお)」 は、わけあって奉公先の 「ご寮さん(ごりょんさん)」 の 「芳」 と江戸に出て来て狭い裏店に住んでおり、経済的にもキツい状況にあります。

煮売り屋 (今のお惣菜屋) で働いていた澪ですが、ある日、神田明神下の蕎麦屋、「つる家」 の主人 「種市」 に 「うちで働かないか」 と声をかけられます。荒れ果てたお稲荷さんをなんとかしようと毎朝雑草を刈っていた澪を陰から見ていたらしい。

「つる家」 で働くようになった澪。少しずつ店で出す料理を作らせてもらえるようになりますが、今まで舌が覚えていた上方の料理からなかなか離れられず、客の評判も良くありません。

なんとか客の心をつかむ料理ができないものか、澪の挑戦が続きます。

登場人物はほかに、医師の 「源斉」、毎晩店じまいするころに酒を飲みに来る薄汚れた風体の浪人 「小松原」、同じ裏店に住む 「おりょう」 とその連れ合い、養子の 「太一」 など。

話しが進むうちに、澪が両親のいない孤児であること、「つる家」 の主人には娘にまつわる悲しい記憶があるらしいことなどがわかってきます。

1章ごとに澪が工夫して作るお料理が出て来て、本の最後にはその料理法も載っています。

読書をしていて食べ物の話しが出てくるとうれしくなる私にはピッタリの本。味や香り、食感まで想像してしまう美味しそうなお料理が次々と書かれています。

この 「みをつくし料理帖」 ですが、シリーズもので9冊出版されているんですね。私はこの1冊でおしまいかと思っていました。

考えてみれば、この 「八朔の雪」 でいろんな伏線が出てきているのだし、それらがどういう進展を見せるのか、1冊で終わるはずは無かったですね。

「小松原」 もただの浪人ではない、実は 「...」 であった、となるのではないか。そんな予感もします。

今のところ澪の恋の相手になりそうなのは医師の 「源斉」 と浪人の 「小松原」 ですけども、どうも澪は 「小松原」 が気になっているようす。まぁ今後どうなるのか、全部読まないとわかりませんけども。

ところで澪の風貌なのですが、こんな風に書かれています。

丸顔に鈴を張ったような双眸。ちょいと上を向いた小さな丸い鼻。下がり気味の両の眉。

可愛い感じの18歳の女の子。

お隣りの区の図書館に残り8冊も予約し、もう届いているようです。昨日の明け方、azukinakoさんのブログを読んですぐに予約して、もう昨日主人が仕事帰りに取ってきてくれ、そして深夜に読みふけった、というわけです。お隣りの図書館サービスの速いこと! 実にありがたいです。

話しは変わりますが、今日は浅草サンバカーニバルが開催されました。あいにくの小雨模様で 「やれるのかなぁ」 と心配していましたが、大勢の見物客が詰めかけたようです。

去年もですが、婿さんがある団体の1員として踊りました。テレビ中継もあって我が家では録画しました。娘からは 「うちのテレビでも見られた」 と、2枚ほど写真が送られてきました。

婿さんは早朝から家を出て、カーニバル終了後は打ち上げがあるそうです。今日のために何度かダンスの練習を積んできましたからねぇ (^^)。


おまけ: 昨日の朝の 「ラヴィアンローズ」。なぜ撮ったかと言うと、珍しく濃いピンクの花が咲いていたから。「ラヴィアンローズ」 は多花性のアサガオですね。色数も豊富で。育ててみたいかたいらしたら、タネを差し上げま~す (^^)。どなたでもどうぞ~。




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