フォローしている 「京都・大阪市民読書会」 のツイートを見て、驚くと言うか笑っちゃうと言うか (^^;)。
同会で、梶井基次郎の 「檸檬」 の読書会が開催されたそうなんですが、その後、希望者による丸善京都本店への檸檬巡礼 (!?) というのがあったそうです。
ツイートには、丸善京都本店で、「檸檬」 の文庫本を前にカゴに盛られた大量のレモンの写真と、「檸檬巡礼は無事終わりました。檸檬を溢れさせてごめんなさい」 の文章が!
私もこの小説、大昔に読んだ記憶があるのですが、ほとんど覚えていません。覚えているのは、主人公が 「八百卯」 という果物屋でレモンを買い求め、それを爆弾にみなして丸善書店の本の上に置いて立ち去る、と言うことだけ。
新潮社のHPによる 「檸檬」 の紹介文 ↓。
こんな世の中、こんな自分、みんな爆破してしまいたい。
31歳という若さで夭折した著者の残した作品は、昭和文学史上の奇蹟として、声価いよいよ高い。その異常な美しさに魅惑され、買い求めた一顆のレモンを洋書店の書棚に残して立ち去る『檸檬』、人間の苦悩を見つめて凄絶な『冬の日』、生きものの不思議を象徴化する『愛撫』ほか『城のある町にて』『闇の絵巻』など、特異な感覚と内面凝視で青春の不安、焦燥を浄化する作品20編を収録。
読んだ当時、京都に住んでいたので、「八百卯」 も行ってみましたし、丸善書店もまだ存在していたのでたまに寄りました。その後、「八百卯」 は2009年に閉店、丸善書店も2005年に惜しまれつつ営業を終えました。
その丸善書店が、今月21日に老舗ファッションビル 「京都BAL」 の中にオープンしたそうです。「丸善京都本店」 として。
このニュースは、ブロ友の 「草木染の毛糸屋さん」 の記事を読んで知り驚いていたところでした。
ですから、「京都・大阪市民読書会」 のみなさんが檸檬巡礼をしたのも、この新しい店舗なんですねぇ。
2005年の閉店時にも、本の上にレモンをこっそり置いて行く客が絶えなかったそうで、やはり 「檸檬」 と丸善書店とは切っても切れない関係なのでしょうねぇ (^^)。
そして今月オープンした丸善京都本店には、「MARUZEN cafe」 も併設されていて、特別なレモンのスイーツが頂けるそうです!
次回、京都に旅行に行ったらぜひ寄ってみたいです。
ところで、今朝の朝刊にC型肝炎患者にとっての待ちに待った朗報が載っていました!
新薬 「ハーボニー」 が保険適用になったそうです! また助成制度の対象にもなる見込みだそうで、そうなると患者負担が月に2万円程度に押さえられるとか。
この薬は、インターフェロン注射ナシ、1日1錠を12週間服用すればよく、治験では全員がウィルスミケンシュツになったそうです。
私はテラビック3剤併用治療で大変な目に遭いました。著効にはなりましたが、もし 「ハーボニー」 がもっと早く使えるようになっていたらなぁ、と切実に思います。
C型肝炎で悩んでいた多くの患者さんが、この治療を受けて早く著効になられますように!
おまけ: 庭の 「ツユクサ」 。どう見ても不思議な形の花ですねぇ!
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梶井基次郎の 「檸檬」 と京都丸善書店
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