やっと来たと思ったら、「1」じゃなくて「2」のほうでした。これだと主人公たちの馴れ初めはわからない...。「2」を読んで想像するしかない...(^^;)。
主人公の青年「栗田」は、浅草仲見世通りから少しはずれた場所にある和菓子店「栗丸堂」の四代目の店主。幼いころから和菓子作りは教えられていたけれど、後は継がないと決めていました。
ところが両親が他界し、経営状態があまり良くない「栗丸堂」の主人になったわけです。
栗田と共に「栗丸堂」の経営再建を模索するのが謎の美人「葵」です。
どうも良家のおじょうさんらしい。和菓子についての知識は、栗田も驚くほど持ち合わせています。腕にあるキズは、なぜ出来たのか。栗田もいまだに訊けずにいる...。
私が思うには、このキズと葵のなにかコンサルタント的な仕事が結びついているような気がするんですけどねぇ。
この「栗田」と「葵」の2人が、「栗丸堂」を訪れる人々のトラブルを、なんと「和菓子の持つ力」で解決していこうとするんです。
この「2」では、「雷おこし」「饅頭」「桜餅」にまつわる短編が載っています。特に「桜餅」の章では、有名な「長命寺」に桜餅を食べに行ったり、そこに至る「言問通り」を歩きながら葵が「言問団子」の話しもする、といった具合です。
どちらも私が「行きたい、食べたい!」と常に思いながら行けていないところ(^^;)。
和菓子を作る課程、それを食べる人たちの幸せそうなようす。浅草という昔ながらの地域が持つ下町の雰囲気を味わえる本です。
「1」のほうは、きっと2ヶ月ごろに最寄りの図書館に来るんじゃないかな、と思っているのですが...。
おまけ: 昨日、センターの近くで見つけた「梅」。「亀戸天神」でも「梅まつり」をやっていましたっけ。