先日、新聞に 「島に関する本」 特集が出ていて、その中から借りてみました。
著者は1966年生まれの作家・写真家です。
どうも人生における 「流れ」 が悪くなったと感じた著者は 「クルマの免許でも取ろうかな」 と思います。
そこで 「合宿免許」 で検索すると余りにも多くの教習所が出て来るのに驚き、 そこで自分の性格に合わせてしぼりにしぼった結果が長崎県五島列島にある 「ごとう自動車学校」 だったというわけです。
そこのうたい文句は 「全国唯一の乗馬体験ができる自動車学校」! 馬が数頭、ヤギ、犬、にわとりまでいるのです。
同じ合宿所で教習を受ける若者たちはどんどん卒業して行ってしまう。 著者はというと、仮免検定を受ける前に必要な 「みきわめ」 のはんこがなかなかもらえず 「もうダメかも」 と先生の前で声を上げて泣いてしまうのです。
結局、4週間で無事に卒業検定にパスして五島を後にするわけですが、その4週間のあいだ、福江の町や人と親しくなったり、馬に乗ってはその世話をする日々を送りもします。
東京に帰って1発で学科試験に通ってみごと免許を手にした彼女は頭を下げてお父さんに運転練習に付き合ってもらいますが、車庫を出て最初の狭い路地を抜けるのに汗びっしょり。 「五島は天国、東京は地獄」。
その後、2年間に3回こすってしまい、3回目はかなりクルマの傷は深く 「入院」 になってしまいます。 なぜか。 「世田谷の迷宮」 に迷い混んだせい (^^;)。 著者がいうには 「世田谷は地獄の1丁目」 だそうです。
世田谷の道が悪いのは有名ですよね。 「世田谷樹海」 っていわれているくらいですから。 「入ったら最後、出られない」 って (^^;)。 世田谷のみなさん、ごめん。
私も良い年で、それもツエをついて教習所に通ったので、こういう免許取得体験談はとても興味深いし 「わかるなぁ」 って思いますね。
とっても読みやすい本でした (^^)。