おぼろげな情報で存じ上げてはいたのですが、今回初めて図書館で借りて読んでみました。
左から「須賀敦子全集 第3巻」「コルシア書店の仲間たち」「トリエステの坂道」「ミラノ 霧の風景」「インド夜想曲」です。「インド夜想曲」だけは、須賀さんが翻訳したものです。
きっと皆さんはもう読んでいらっしゃいますよね?
須賀さんは、29歳からの13年間、イタリアに滞在し、イタリア人男性と結婚。その6年後にご主人が急逝される。数年後、日本にもどられ、大学で非常勤講師として勤務。52歳のときに文学博士になり、56歳で執筆活動を始められたそうです。
イタリアにいらしたときから日本文学の翻訳はされていらしたそうですが、ご自分でエッセイを書かれるようになったのはずいぶん遅くなってからだったんですね。
須賀さんの書かれた順番にしたがって読んでみました。「ミラノ 霧の風景」「トリエステの坂道」「コルシア書店の仲間たち」。ここまで読みました。
「コルシア書店の仲間たち」でやっと、著者がご主人とどんな風に知り合って、どんな新婚時代を過ごしたのか、がわかりました。
それにしても、56歳でエッセイを書き始めた著者が、69歳で心不全で亡くなっているわけで、なんとも短い作家生活だったんですねぇ。
それなのに、本を読んでいない私にも「すごい人」というイメージを与えた著者って?
ところで、ご主人がイタリア人男性なのは、ヤマザキマリさんもそうですが、お二人のエッセイはだいぶ雰囲気が違います。時代も違いますしね。
ヤマザキさんは、たぶん苦労も多かろう国際結婚を、笑いとばしていらっしゃるように思えます(^^)。日本に対してもイタリアに対しても辛辣に批判しつつ愛情も見え隠れする。そんなエッセイですね。
須賀さんのほうは、イタリアで知り合ったいろんな階級の人々、その人たちとの親交をしみじみと語る、そんな感じです。
それからやはりイタリアに長く滞在して執筆活動をしていらっしゃる、内田洋子さんの本もまとめて5冊ほど読みました。
内田さんの私生活についての情報は無いので、ご結婚されているかどうかはわかりません。
内田さんのエッセイには、イタリア各地の光や土の匂いなどを感じました。
これだけイタリアに深くかかわっている作家の作品を読むのは、私がイタリアが好きなのかも?
だったらイタリア語、もっとちゃんとやれよ、って話ですよねぇ(^^;)。
須賀さんの本は、まだ図書館に予約してあります。ある程度まとめて読むのが好きです。
おまけ: 今朝のアサガオたちと、ポールの上のほうに葉っぱに隠れてなっていた「オキナワスズメウリ」。「オキスズ」は結局、10個は見つけました(^^)。
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須賀敦子さんの本
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