山口さんの本は「食堂のおばちゃん」シリーズのほか、何冊か読みましたが、この松本清張賞受賞作はまだでした。
昭和17年、財閥令嬢にして人気画家の多江子は、中日文化協会から上海に招かれた。ところが協会に潜入中だった憲兵の槙に、政府転覆を企んでいる中国人実業家・夏に接近するよう強要される。断れば、多江子が絡んだスキャンダルの真相を公表するという。謀略に巻き込まれた多江子の運命は...。(文庫本の裏表紙の解説より)
最初読んでいて、まさかこんな展開になるとは予想もしておらず、いやもう驚きました。
亭主と色女を罠に掛けて破滅させた、スキャンダルを踏み台に人気画家に成り上がった、最初から計算尽くだった....。
とは、槙が多江子に投げつけた言葉。
そして、多江子は槙に頼まれて身辺を探れと言われて近づいた夏を愛してしまうんですね。
上海で敗戦を迎えた日本人たちがどのような生活を送ったか、どうやって帰国を果たしたか、などなど、歴史的な事実も学べました。
なんかドーンと胸に来る小説でした。
またまたの猫人形。何匹目?
そして作ってやったドロワーズ ↓、失敗しました(^^;)。
ソランちゃんの型紙を使ったんですけど、そのままで良いものを、タック分とレースを縫い付ける分を足して裁断してしまったもので、思ったより長くなってしまった...。
ソランちゃんのために作ったドロワーズがほとんど底をついたので、また作っているわけなんです。レースを使うのは楽しいですね。女子(!?)はたいていレースが好きですものね(^^)。
今日は曇りです。外では工事の人の話し声が。室内、暗くなっています(^^;)。