おととい、お隣りの区の図書館から借りて来たうちの1冊です。厚さが3cmちょっとある分厚い本です。
ブロ友のぶーちゃんの記事で知って読みたくなって予約したもの。
内容ですが
祖母のふるさと、台南への旅が私の人生を変える
7日間のひとり旅が生んだ人々との絆がもたらした奇跡とは。
声優への夢破れ、祖母と二人で生活する杉山未来。入院した祖母を元気づけようと、未来は祖母が生まれた台湾の古都、台南を訪れることを決意する。
祖母の人生をたどる台湾の旅。そのなかで未来は、戦後に台湾の人々を襲った悲劇と植民地だった台湾に別れを告げた日本人の涙を知る。
そしてついにたどり着いた祖母の生家で、未来は人生が変わる奇跡のような体験をするのだった。
「わたしは誰からも愛されない。誰も愛さないなんて生き方はしたくない」
いつもどんなときも夢は突然始まる。台湾の旅情もあふれる最高の感動作。(出版社HPより)
ですが、主人公の名前の「みらい」は「未來」の字です。
舞台は台湾の南部の都市、台南。
中国語が話せない未來は、父のもと教え子にガイドしてもらい台南を見て回り始めます。そのもと教え子からバトンタッチされた台湾の人たちと、祖母が暮らしていたであろう家屋を探し、「六月の雪」と祖母が話していた樹木も見つけます。その木は「欖李花(ランリーファ)」。
台湾の歴史をほとんど知らなかった未來。台湾の人たちと過ごすうちに日本の植民地時代の後の不幸な時代を知ることにもなりました。
そして、もし中国語が話せたら、もっとこの人たちと意思の疎通が可能なのに、と思い始めるんですね。そして帰国後に、台湾に語学留学する決意を家族にも伝えます。
この本を読んで、私も台湾の歴史に関する知識を得られて良かったです。
他に借りてきた本は
フジコ・ヘミング著「フジコ・ヘミング 14歳の夏休み絵日記」
メイ・サートン著「70歳の日記」
鈴木智彦著「ヤクザときどきピアノ」
図書館さんぽ研究会編「図書館さんぽ」
です。どれも先日読んだ小林聡美さんの「わたしの、本のある日々」で知って借りました。