先日読んだ同じ著者の「男性論」につづき借りてみました。
チョーおススメです!
「私の家庭環境はちょっとばかり特殊だった」で始まるこの本。「男性論」にちょっとだけ出てきた著者の子ども時代についても書かれていて、「あー、そういう経緯で海外へ飛び出したんだ」なんてこともよくわかる。
そして、イタリア、ポルトガル、シリア、エジプト、アメリカに住んだ経験があるので、身近な話題についてもいろんな角度から日本を見直すこともできるんですねぇ。
そんな文章の中で面白かったのは(たくさんあり過ぎるのですが)、たとえば「フィレンツェの結婚式の許可をもらうのが難しいとされる教会の階段から、ニッポンの俳優の石田純一さんが新郎として下りて来るのを見た時は思わず固まった」。
またイタリア人男性と結婚した著者だけにイタリアの前首相、ベルルスコーニのことを「イタリアでも前代未聞の希有な経験と性質の持ち主」と断言しています。
それから歯医者さんを嫌いな私としては大いにウケた「血みどろにならない敏腕歯医者」の章!
「郷に入れば郷に従え」をモットーに海外で暮らしている著者でも、どうしても妥協できないものがふたつあるそうです。それは「美容院」と「歯医者」。
イタリアでは3本歯を抜いたそうですが、その時の話しが身の毛もよだつよう!
行けつけの歯科医は、身長190センチ、体重150キロはありそうな超巨漢で、すぐに歯を抜きたがる人だったそうです。
最初に虫歯になった親知らずを抜いてもらうことになった時、その先生は電気器具を使ってある程度の処置をした後にその歯をグローブのような素手で抜こうとしたんですねぇ。
金槌とノミのような物を手に一心不乱に歯をもぎ取ろうとしたわけですが、抜ける前に激しい音を立ててくだけてしまう。
粉々になった歯をペンチを使って歯根から抜き取るのに何時間かかったか。著者の口の周りは吸血鬼のように血まみれになっていたそうです! ひぃーっ!
とにかく読みやすい文章です。おかしい(^^)。笑っちゃう。
おススメで~す!
ところでこの本、昨日借りて来たのですが、なんと中にこのような絵 ↓があるじゃありませんか!
この右の土偶は、昨日アップした「縄文土偶ガイドブック」の表紙の「縄文のビーナス」でした! なんという偶然でしょう! こういう偶然、うれしいです(^^)。
おまけ: 今日の日没とスカイツリーです。太陽がだいぶ北に沈むようになりましたね。