これも米原万里さんおススメの本です。つまり新刊ではありません(^^;)。
著者はご存じのかたも多いと思いますが、映画にもなったマンガ「テルマエ・ロマエ」の作者です。
私はNHKテレビの「アジアで花咲け! なでしこたち」というドキュメンタリー番組でお顔は知っている程度。あとはイタリアの男性と結婚なさっている、くらいしか知りませんでした。
この本は、著者が夢中になっている「古代ローマ」がテーマになっていて、ハドリアヌス、プリニウス、「ルネッサンス時代」のラフェエロなど彼女が惚れ込んでいる人物について語られています。
イタリア人だけでなく、安部公房やら花森安治、また漫画家であるだけに、水木しげるや手塚治虫など日本人男性にも温かい(熱い?)視線をそそいでいます。
その途中でご自分の半生についても述べてらして、まぁ驚きの半生なんですねぇ。
14歳で、用事ができたお母さんの代わりにひとりヨーロッパ旅行に旅立つ。また通っていた高校が自分には合っていないと判断して中退、大検をとってイタリアのアカデミアに留学。
イタリア男性との10年に渡る交際。そして男の子を産むがその男性とは別れてしまう。
もう男性とこりごりと思っていたところに14歳も年下の大学生が現れ、彼との子連れ結婚に至るわけです(^^)。
結婚生活も波瀾万丈です。一般的な日本人女性だと歯が立たないと思われます。なにしろ会話が命のイタリア人。向こうが理不尽がことを言ったら、徹底的にこちらもしゃべりで立ち向かわなくていけないわけですから。
たまに帰ってくる日本についてはキビシい意見も持っていて、それには私もかなり同調する部分が多かったです。
こちら方面の著者の話しがもっと聞きたくて、もう1冊「望遠ニッポン見聞録」という本も予約してあります。面白そうです!
と書いていたら、なんと今日の朝刊にこのような記事↓が!
(2014年3月12日 朝日新聞)
著者の旅に対する想いがつづられていて面白かったです。
いわく「団体旅行で旅するのは、テーマパークを旅するのと変わらない。自分で旅程を組み立てて、列車一つ間違えるくらいやらないと」。
また「自分とはまったく何の関係もないところに来てしまったと感じるためにあるのが、私にとっての旅」だそう。
「大げさに言うと地球全体が家みたいな感覚になっている」んですって。コスモポリタン、なんですねぇ。
今日は母の誕生日でした。ケーキを15個買って行って来ました(^^)。母は頭もしっかりしていて体も元気でした。