友人のN子さんが送ってくれた本。
神津カンナ著「KANNAのニューヨーク物語」
朝井まかて著「先生のお庭番」
朝井まかて著「御松茸騒動」
神津カンナさんのは、N子さんがブログに書いていたので「面白そう」とコメントしたら、古本をネット注文してくれたそうです。
1989年発行の本ですからもう31年前の本?
18歳でニューヨークの空港に降り立ったカンナさん。
演劇を学ぶ学生として3年半、ニューヨークに暮らしました。
その3年半で何が収穫だったか、と聞かれることがあったそう。
少しばかり英語が喋れるようになったこと、ほんのちょっと広い視野でものを見ることができるようになったこと、親元を離れての一人暮らしで、いささか自立心が育ったこと、などなど、その収穫は数えあげていたらきりがないだろう。
けれども、私は今になって思うのだ、そんなことは、実に些細なことだ....と。
もっとも大きな収穫は、「人」に巡り合ったことなのである。
もちろん有名人にも会った。でも彼女の言う「人」は
駅ですれちがい、地下鉄の中で隣合い、公園で挨拶をし、毎日の生活の中でほんの少し言葉を交わした、名もない人々。そういう人たちのことなのである。
郵便配達という自分の仕事が無意味だと思っていた男がそうではないと気付く日。
ダンサーを目指してしゃにむにがんばって来たけれど、夢をあきらめて故郷に帰る若者。
周りには立派な娘と息子がいて、と自分を偽って生きて来て連れ込み宿の前で心臓発作で亡くなってしまった60過ぎの女性。
などなど。
カンナさんが実際に会った人をモデルにしているんだろうけど、これはフィクション何だろうな、と思いました。
しみじみとした話でジーンと来ましたね。
そして文章がうまい。才能ですねぇ!
私は一度だけニューヨークに行ったことがあります。もう38年前くらいかな。
今のニューヨークとは違い、治安も良くなかった時代です。歩道を歩くときは車道近くを歩くようにしていましたっけ(^^;)。
そして昨日、お隣りの区の図書館で借りて来たのは
蔵前仁一著「失われた旅を求めて」
近藤史恵著「スーツケースの半分は」
の2冊です。
蔵前さんの本はほとんど読んでいると思います。旅の本ですね。
近藤さんのこの本は、だいぶ前にも借りて読んだもの。もう一度読みたくなって借りました。
近藤さんはミステリー作家でもいらっしゃるのかな? あ、検索したらそちらの方の作品が多いようです(^^;)。
今まで読んだのはこの「スーツケースの半分は」と、先日借りた「タルト・タタンの夢」「ヴァン・ショーをあなたに」、それから「ときどき旅に出るカフェ」。
どれも読んでて気分が軽くなる本ばかりです。
図書館で検索していたら、ほかにもたくさん著書があるのがわかったので、別のも読んでみようと思っています。