またNさんが30冊近くを送ってくれました(^^)。
こないだ送ってもらった本のうち、もう20冊は読みました。
それぞれ感想があるのですが、今日は「朝井まかて」さんの本のことを。
読んだのは
「眩(くらら)」
「すかたん」
です。
どれも舞台は江戸時代の江戸と大坂です。
「眩」は、葛飾北斎の娘のお栄が主人公の物語です。絵師としての名は「葛飾応為」。
父である北斎と一緒に暮らし、一緒に仕事をする。家のことは苦手。
身の回りにも構わない。何日も同じものを着続け、寒ければ男物の股引を穿く。
一度筆を持ったら絵のことしか頭になくなる。亭主の世話などしていられない。そうして離縁...。
喋りも伝法って言うのかな、女らしさはまったくなく言いたい放題。
そんな彼女にも気になる男が...。
「すかたん」は、饅頭屋の娘だった知里(ちさと)が主人公です。
美濃岩村藩の江戸詰め藩士の三好数馬の妻だったのだが、岩村藩主が大坂城代に赴任したため、夫婦で大坂へ。
しかし数馬はたった1年の大坂暮らしの末、亡くなってしまい、知里は手習所の女教師として働きます。
ところが3度もクビになり...。そこへ空き巣に入られ、大家に払うべき家賃も無くなる始末。
「大坂なんて大っ嫌いっ」と、家賃を取り立てに来た大家と、偶然、大太鼓を運んでいた「河内屋」の息子、清太郎の前で叫んでしまうんですね。
清太郎は知里に「働き口が無いんやったら、うちはどないや」と言われ、河内屋の上女中として働き始めます。上女中と言うのは、お家はんについて朝から晩までお家はんの世話をする女子衆のこと。
お家はんの志乃の毎日は途方もなく忙しい。その上、彼女の気難しいことと言ったら!
さて、どうなりますか?
今回、Nさんが送ってくれた文庫本には、江戸時代の小説が多くありました。宇江佐真理さんの本。
早速読んだ「涙堂 琴女癸酉日記」に、押上の「春慶寺」の名前があって驚きました。
なぜなら、「東京ソラマチ」の南の浅草通りに、ビルになって「春慶寺」があるのをいつも見ているので。
大きなビルがお寺なんて面白いなぁ、と思っていたんです。
きっとこの小説に出て来た押上の「春慶寺」じゃないでしょうか? 今度、お参りさせてもらおうかしら(^^)。歴史のあるお寺のようですからね。
江戸時代が舞台の本を読んでいると、その後数日は頭の中に江戸時代の庶民の暮らしが残っているんです。本当に面白いです。