ソ・ミエ著「アリンの視線」。韓国語の小説です。ミステリー? サスペンス?
裏表紙に書かれた文章は
誰かが11歳の私の体にナイフを27回も突き刺し、昏睡状態に陥った私はその夜の記憶、未来、そして母をなくした
この「私」が主人公の「アリン」で、もうひとりの登場人物が刑事の「オ・ソンジュン」。
オ刑事の勤務する警察署にアリンがやってきて、ある山に女性の死体が埋められている、と告げるんです。それも「夢の中で見た」と。
半信半疑でアリンの言った場所を捜査したオ刑事と部下のチョン刑事は、なんと女性の死体を見つけてしまう...。
その後もアリンの教えてくれるメモ、デッサンなどから殺人犯をつかまえることができるんですねぇ。
こういう小説を読む時、最初のうちなかなか物語の中に入って行けないんです。がんばって読むと面白くなって読むスピードもアップするんですけれど。
この本も、アリンの言っていることを真実だと思って読み進めたら「あら?」と思う文章が出てきて混乱してしまいました。
アリンの異母兄弟のジェハが、アリンがいくら居所をくらましても現れる。ジェハは生き残っていて実際に存在すると思ちゃいますよね。
でも、新聞記事でこの一家惨殺事件でジェハが死んでいることがわかって「?」!
そして、アリンは超能力の持ち主なのですが、彼女がその能力で言っているのか、またはそれが事実なのか、判断しかねる場面も多くて(^^;)。
最後の最後に彼女の病名が明かされてやっと「そうだったのか」となりました。
辞書で何百回も単語を引くことになるかな、と危惧していましたが、ほとんど引かずに読めました。これは韓国語の中級学習者にも読めると思います。
昨日はブログお休みしました。
風邪で熱が出ちゃって。節々、筋肉、皮膚まで痛くてウーウー言いながらのたうち回っていました(⌒-⌒; )。
今朝は平熱に戻りました。
もう少し横になっておとなしくしておりまーす!