これはたしか新聞の紹介記事で知った本です。2015年8月に発行されたもの。
東京23区がそれぞれに語る笑いあり、涙ありの“マイストーリー”。23区+武蔵野市+東京都の全25話。巻末には東京案内地図を収録。(ポプラ社のHPより)
それぞれの区が一人称で自分の区を語る、というお話です。
中には、べらんめぇ調の語り部(台東区)あり、上品な女性の語り部(世田谷区)あり、といった具合。
私も23区内に住んではいますが、そういう意識はあまりありません。荒川を渡る時に赤子に「ほら、東京に行くよ〜」とか言ってますから(^^)。
本当は隅田川を越えないと都内に入った気がしないんですけどねぇ。
話をもどしまして
どの区の話も面白く「へええ!」と驚くような文章満載の本でした。
(千代田区の話)
1966年、ビートルズが来日した時、警備が厳重でどこにも遊びに行けなかったかれらは
およそ100時間の滞在の間ーあの四人の若者たちは、ずっと千代田区にいたんです。そう、ビートルズはあのとき、ずっと千代田区にいたんです!!!
(目黒区の話)
目黒区では「目黒雅叙園」ができるまでのいきさつが書かれているのですが、そこを
なにもかもが唖然とするするほど過剰で、そして独創性に溢れた昭和の竜宮城(目黒雅叙園)。
(荒川区の話)
ずっと誤解されてるんですけど、ここ荒川区には......荒川は流れてません!!!
(足立区の話)
まいったなぁ〜。
たけし抜きで足立区を語ろうってか.....。
難しいこと言うなぁアンタ.....。
じゃ、<お化け煙突>だな。
この<お化け煙突>なんですが、4本立っている煙突が方角によって1本に見えたり4本に見えたりするんです。私も子どものころに見たことがあります。
あとがきの最後の文として著者は
この本を少し風変わりな東京案内としてー東京在住の方も、そうでない方にもー楽しんでいただけることを祈って。
と書いています。
文章も読みやすく東京に関する雑学が増えた楽しい本でした(^^)。