「京都寺町三条のホームズ」の第一作目がやっと届きました。
これから読むべきなのに図書館から届いた順に、これの②③⑤を先に読んでしまったわけです(^^;)。
主人公は京都府立高校3年生の真城葵。
葵は埼玉県大宮市から京都市に引っ越してまだ7ヶ月。ともだちと呼べる人もいません。
そしてもうひとりは「京都寺町三条」にある骨董品店「蔵」の三代目である通称「ホームズ」、本名、家頭清貴。
本人は「ホームズ」という通称は苗字の「家頭」から来ていると言い張っています。「家」→「ホーム」、「頭」→「ズ」となるわけだと。
京都大学大学院の1回生で、物腰は柔らかいが、おそろしく鋭い。時に意地悪、"いけず"な京男子。
祖父の薫陶よろしく大変な目利きなんですね。
この一作目で、葵がどうして「蔵」でバイトをすることになったのか、詳しくわかりました。
付き合っていた彼に別れを切り出されたこと。そしてその後すぐに付き合い出した相手が葵の親友だったこと。
くやしくてすぐに埼玉に帰って二人に言いたかった。「ひどいって、許せないって」
だけど交通費も無い葵。それで家にあった祖父の掛け軸を持ち出して「蔵」で鑑定してもらおうと思ったわけです。
鑑定の結果、ふたつの掛け軸ともかなりの品であることがわかります。
「ホームズ」は葵に「ここで働きませんか」と持ちかけます。
葵は良い目を持っている。家族の宝物をこっそり売ってお金にするのではなくて、ちゃんと働いて自分で交通費を稼いではどうか、と。
そして葵は「蔵」でバイトを始め、「ホームズ」の祖父、父、かれらの周りの人とも交流が始まります。
「ホームズ」は骨董品の鑑定だけでなく、困り事の相談にも乗り、みごとに解決して行きます。
ときどきこの「ホームズ」は腹黒い「黒ホームズ」になったりもします。
そんな「ホームズ」にだんだん惹かれて行く葵。
⑤でやっと二人はお互いへの気持ちを相手に伝えることができました。パチパチパチ。恋って良いなぁ(遠い目)。
もちろん京都が舞台ですから、有名な観光地やお寺、甘いものの話も出てきますよ(^^)。
さて残りの④⑥⑦はいつごろ読めますかねぇ。⑥と⑦の間に番外編もありますし。
うちの区とお隣りの区の図書館両方に予約してありますが、たぶん2週間後くらいには手にすることができるかも知れません。
9月14日に⑧が発行されるようですが、図書館に蔵書として入るのは数ヶ月先になりますねぇ。楽しみです。