今この本が原作である映画「花戦さ」が公開中です。私も新聞でこの映画の広告を見て原作を知り借りて読んだわけなんです。
映画のほうは「花戦さ」で、本は「花いくさ」。
内容は
おのれ秀吉……花の家元、池坊専好の命をかけた仇討ち!
今この本が原作である映画「花戦さ」が公開中です。私も新聞でこの映画の広告を見て原作を知り借りて読んだわけなんです。
映画のほうは「花戦さ」で、本は「花いくさ」。
内容は
厚き友情と信頼で結ばれていた、花の名手・池坊専好と茶の名人・千利休。しかし秀吉の怒りを買い利休は非業の死を。専好の秀吉に対する怒りが増していく。そんな専好に秀吉への復讐の機会が訪れる…。(角川書店のHPより)
主人公は池坊の初代である「池坊専好」。代々、京都の「六角堂」の住職としてお堂を守ってきた人物であり、花を活ける名手でもあった人。
今の池坊の家元は「池坊専永」さんですが、次期家元としてHPにも載っているのが「池坊専好」さん。女性です。この「専好」の名前はこの「花いくさ」の主人公と同じなんですね!
京都に住んでいながら一度も「六角堂」に足を向けなかった私が初めて訪れたのは、10年前くらいだったでしょうか。家族3人で乗った新幹線を一人で下りてからタクシーで行ったのです。うららかな春の日でした。
「六角堂」のすぐ横に池坊の立派な会館がありました。古くからの友人も毎年ここで生け花の研鑽を積んできている場所です。
この本では、織田信長に代わり天下統一をなしとげた秀吉と千利休のあいだの確執、千利休と主人公のあいだの友情などが書かれています。
秀吉を殺そうと武器を用意していた主人公がなぜそれを思いとどまったか。そしてどういうやり方で秀吉に復讐したか。このあたりが「ああ、それで花戦さなのか」と納得させる書き方でした。
映画はたぶん原作とはずいぶん違うんでしょうねぇ。ご覧になったかたいらっしゃいますか?
そして生け花を学んでいる、あるいは教えていらっしゃる方々も映画を見るのかな、と思います。
私は草月流だったので池坊のお花は友人の生け花展での作品を見たくらいで、その流派の特長などはよく知りません。池坊についてはこちらを。
お茶もお花も娘にも習わせたいと思いながら、本人が興味を持たないのでやらせませんでした。少しでも経験があるとものを見る目も違ってくると思うので残念ですね。