この著者の本もけっこう読んでます。
著者と奥様との2年間に渡る新婚旅行をつづった 「世界一周デート」 が初めて読んだ本だったかな?
ヨーロッパを鉄道で旅してみようと著者が思ったきっかけが、なんと 「歯医者さん」 ! ハイテクな歯科医なようで、診療イスに液晶モニターが備え付けられているんですね。 そこにレントゲン写真などを表示しながら先生が説明してくれるわけです。
診療中は、その画面になにやらヨーロッパの鉄道旅の画像が流れている。 著者は麻酔をかけられているせいで痛みもなく、かえって夢見心地でヨーロッパの車窓に思いを巡らした、というわけです。
そしてヨーロッパ域内の鉄道が乗り放題になる鉄道パス (ユーレイルセレクトパス) とトーマスクックの時刻表を手にリヨン駅からの鉄道旅をスタートさせます。
巡った国は、フランス、モナコ、イタリア、スイス、リヒテンシュタイン、ドイツ、オランダ、ベルギー、イギリス、アイルランドの計10カ国です。
途中のハプニングの数々をざっと書くと
➀リヨン駅でストライキのため、予定していた列車 (TGV) は運行していなかった
➁旅のハイライトと言うべき 「ニースのカーニバル」 が雨のために中止になった
➂モナコの印象は熱海っぽかった (^^;)
➃スイスでは 「ベルニナ急行」 という絶景を楽しむためのパノラマ車両に乗ったものの、大雪が降ってきて景色は台無しに
➄オランダでは、前にも行列のため入ることを断念した 「アンネ・フランクの家」 にまたもや大行列ができていて今回も入ることをあきらめた
➅ベルギーのローカル線内であやうくスリの被害に遭うところだった
などなど(^^;)。
でも著者は道中ずっと美味しいワインやビールを飲み続けて、非日常を楽しむわけです。
途中、妻を同伴したかった、としんみりしたり、2回ほど友人と一緒に行動したりもします。
文章がとっても読みやすいですし、私の好きな 「飲み食い」 に関してもきっちり書いてくれている好きな作家さんです(^^)。
おまけ: 今朝目が覚めて外を見たら、かなり近くを飛行船が飛んでいました (^^)。