「綺譚」を変換するときに漢字をよ〜く見てしまいました。「奇譚」もあったので。
この本はツイ友さんが、植物の好きな私に合いそう、と紹介してくれたんです。自分の選び方だけで読む本を選ぶと、どうしてもジャンルも著者もかたよってしまいます。紹介してくださると、意外な本まで読んでしまい、どの本も読む価値があります。
この本、目次を見た時に「あ、それぞれの植物について物語があるんだろうなぁ」と思いましたが、私が予想していた物語とはえらい違いがありました。
えーと、やっぱり「綺譚」なんですね(^^)。
主人公はあまり売れていない文筆業をやっていて、今住んでいる家は高堂という親友の実家。京都東山の疎水近くにある家のようです。あー、京都行きたい(^^)。
高堂の父親から「年老いたので娘の近くに隠居する。ついてはこの家の守をしてくれないか。ここに済んで毎日窓の開け閉めなりとしてくれたら、些少なりとも月々のものもお渡ししよう」という提案があり、喜んでここに移り住んだ次第。
その庭に生えている植物たちにまつわる話なのです。
その親友であった高堂は学生時代にボート部に所属していましたが、ボートを漕いでいるときに行方不明になりました。
さてここから驚きの展開に。
床の間の掛け軸の中からボートが近づいてくるじゃありませんか! 漕ぎ手は...高堂でした!
このようにして高堂はしばしば掛け軸の中からヒョイと現れては主人公と会話をかわすことになります。
そしてそして庭の「サルスベリ」が主人公に懸想したり「ヒツジグサ」が「けけけっ」と鳴いたり、池の端に河童の抜け殻を見つけたり...。いやもう「綺譚」ですわ!
私、この梨木香歩さんという作家の作品、読んだことないように思うんですよね。お名前はあちこちでよく目にはしていたんですけども。
今、図書館で検索したら「西の魔女が死んだ」でお名前が頭に入っていたようです。
ほかにも面白そうなタイトルが見つかったので予約しようと思います。
今日も娘が仕事を焦っているそうなので、午前中に主人が赤子を拾ってJR線路際に連れて行きました。今日は貨物の通る時間を調べてから行ったので、電気機関車2台が行ったり来たりするのを見られたそうです。
これ ↓には写ってないですね(^^)。動画を撮ったようです。左から、総武線各駅と成田エクスプレス、貨車です。