ドジンギ著「ユダの星」。
やっと、やーっと読み終えました(^^;)。もう遅いんですよね、韓国語の本を読むのが!
なぜ遅いかと言うと、それはもう語彙力が無いからです。
だからたとえば、1ページにつき5個の単語を辞書で引くと仮定して、300ページの本なら計1500回も引くわけですねぇ。
辞書を引くことを億劫に思わなくなったのは自分でもエライと思っています(^^)。
最初に80年も昔の日帝時代の事件から話が始まるもので、そこから現在にどう関係するのか、そのへんが最初つまづくところです、私の場合(^^;)。
主人公はイ刑事とコ弁護士。二人のやりとりと関係がまた面白いです。
イ刑事はコ弁護士をバカにしたりしつつもその慧眼には一目置いている。そして実際、この事件もコ弁護士が推理し、調べ、真相をつかみます。
日帝時代のカルト宗教団体が起こした大量虐殺事件と、その団体が残したと思われる大金をめぐる殺人事件がどう結びつくのか、犯人は誰なのか...。
終わりごろになって「え! この人が◯◯◯だったの?」という展開になり、また最終的には「まさか! この人が全部やったことなの?」というどんでん返しがたまりません(^^)。
推理小説というものは、たいてい「この中の誰かが犯人だよなぁ」と想像はするものですが、この作品に限って言えば、思いもしなかった人物の犯行でした!
そしてコ弁護士が犯人に真実を突きつけても証拠が無いために野放しにすることに...。あ〜あ。犯人は大金を持って海外に飛び、たぶん悠々と人生を楽しむのでしょう。
コ弁護士とバーのマダムがどうなるのかも興味津々。プロポーズはしたけれど...?
残念なのは大きな校正ミスです。いえ、もしかしたら校正ミスではないのかも知れません。作家が最初から間違えたのかも。
それは第2巻、337ページの1行目。ここに出て来るはずのないバーのマダム「リュギョンア」がプッと吹き出した、になっているのですが、それはあり得ない状況。
プッと吹き出したのは「ファミリョン弁護士」なのですから。
この校正ミスは痛い...(^^;)。
他にも単語の校正ミスがありましたが、それは前後の文章から判断できるのでまぁ問題ありませんけれど、そこに登場するはずのない人物の名前と間違えるのはマズいですねぇ。
でも面白かったです!
これでUさんから借りていた6冊をやっと読み終えました。本当に長いことお借りしていて申し訳ない。
でもUさんにここ数年間、こういう風に何度も貸して頂いて全部読んだわけで、これが無かったら私の韓国語も錆び付いて使い物にならなかったと思います。読むほうの話です。しゃべるのは全然ダメです(^^;)。これは独学の大きな弱点ですねぇ。
おまけ:「氷イチゴ」。氷がふんわりとは行きませんが、かき氷の味はしました(^^)。