図書館の新刊案内で見つけて昨日借りて来た本ですが、2013年の4月に同じ幻冬舍から出版された本の文庫版でした。
中の写真を見て「あれ、これ知ってる」と思ったのも当然で、雑誌「VISA」に9年間も連載中の「feel 感じる写真館」を単行本にしたものだったのです。
今月号の「VISA」にもこのように ↓載っています。
1枚の写真の横に500字ほどの文章がつづられているのですが、その500字という短い文章になんとまぁ著者の言いたい想いが込められているのでしょう。
この本を読んで写真を見て、何度もウルウルしてしまいました。
特にこんな親子の情景を切り取った写真とそこに添えられた文章 ↓には感動させられます。
これはドイツのケルンでの1枚だそうで、娘さんがお父さんの写真を撮ってあげている。お父さんのほうは、嬉しいような、それでいてどこか困ったような複雑な笑みを浮かべていたそうです。
最後の文章は
「だが、時が経ったとき、父親は自分ひとりしか写っていないその写真を見るたびに思い出すことだろう。自分の眼の前に立っていたはずの幼くかわいかった娘の姿を。それが、結局、娘と二人の記念写真であったことを」
です。何度読んでも目がうるんできます。
でもこういう写真と文章ばかりではなく、時にはクスッと笑ってしまうそんな楽しいページもたくさんありました。
沢木さんはプロのカメラマンではないのでしょうが、どの写真も沢木さん流の「物を見る目」があるように感じます。
良い本でした(^^)。
東京は今日、明日は暑くて、あさってからは梅雨空に戻るようですよ。
今朝11時の空 ↓です。「フライングソーサー」もがんばって咲いています(^^)。
明日は区の特定健診でメタボかどうか、体重やら腹囲やらも測られてしまうのです。ダイエットは出来ませんでした(^^;)。