熊本県の南部、津奈木町にある 「つなぎ美術館」 のアートプロジェクトの一環として始まったこの 「赤崎水曜日郵便局」 は、全国各地から自分の水曜日を手紙にしてこの郵便局に送り、その手紙はまた見知らぬ誰かのところに転送される、というもの。
手紙を送った人だけが、誰かの手紙を受け取れる、という...。
この郵便局は、海の上の学び舎だった 「赤崎小学校」 ↓にあります。今は廃校となり内部に人が立ち入ることはできませんが、この敷地に 「スイスイ箱」 と名付けられた郵便受けがあるんですね。
3年間の限定企画として始まったこのアートプロジェクト、残念ながらこの3月に終了してしまいました。
ブログでそれらの手紙を一部を読むことはできます。
この本に載っている手紙は、老若男女、仕事や境遇もさまざまな人たちが 「赤崎水曜日郵便局」 あてに出したもので、いちばん幼い人 ↓は8歳でした。
淡々と過ごした水曜日の話、家族とのトラブルの話、東日本大震災で店を失った人の話、などなど、泣けてきたりほほえましくなったりの手紙たちでした。
有名人ではないごく普通の人々の暮しに興味があります。そういう人たちが日本という国を構成しているわけで。
その辺を歩いている人たちが、家でどういう生活をしているのかな、どんな悩みがあるのかな、っていつも思います。
この本はそういう点から見ても面白いものでした。ぜひブログで読んでみてください。
津奈木町は4月14日の地震の被害はどうだったのかな、と検索してみましたら、震度は4だったそうで、やはり熊本県の南部だっただけあり被害はそれほどは無かったようです。
廃校になったこの 「赤崎小学校」 、たしかNHKBSで放送されている火野正平さんの番組 「心旅」 で見た記憶があります。特別な許可をもらって内部に入って撮影していたような...。