Quantcast
Channel: ハーちゃんの「ゆらゆら日記」
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3633

アガサ・クリスティー著 「アガサ・クリスティー自伝(上)」

$
0
0





文庫本で上下2巻。それぞれが600ページもあります! (上) 巻だけ読むのに、3晩かかりました。

文章によっては、すーっと読み流せるのもありますけれど、この本はそうではなかった。じっくり読まないと頭に入って行かない本、って言うんですか、そういうタイプの本だったので時間がかかったんだと思います。

ごく幼いころからの思い出をつづっている中で、アガサは何度も 「どうして覚えていないんだろう」 って言っているんです。

私からしたらとんでもない話で、細かいことまでどうしてこんなに覚えているの?って思うほどなんですけども。人名、地名、その時々の自分の感情などなど。

作家って、やはり感受性が豊かだからか、私たちとは記憶力が違うように思うのですが、アガサもそうでした。

私はなんとなく、アガサは裕福な家庭で育ったものとばかり思っていました。でも彼女は、自分の家はそれほど金持ちではなかった、と言っています。金持ちなら持っている、執事、馬車などは無かったから。それでも、メイド、料理人、ばあやはいたのですし、父親は仕事はせずに暮らせていたのですから、庶民ではなかったでしょう。

中でよく出て来る言葉が 「ヴィクトリア朝」 という言葉で、特におばあさんの暮しぶりに関して、よく使われています。

アガサの母親の教育方針は変わっていて、学校に行く必要はない、というもの! そのため、幼いころのアガサには自由な時間がたっぷりあった。架空の友達と何時間でも楽しく遊んでいたようです。これが小説家になる素地を作ったのかな、と思います。

最初の探偵小説 「スタイルズ荘の怪事件」 がどのように生まれたか、ポワロの人物像を誰から手に入れたか、など興味深い記述もたくさんあります。

そして私がもっとも気になっていた、最初の夫との出会いと結婚についても (上) 巻に書かれていますが、別れることになるまでのいきさつは、(下) 巻を読まないとわからないようです。

今晩、そこにたどり着けるかな?

ところで今日は東京で初雪が降ったそうです。テレビのニュースで見たら、11時ごろ、スカイツリー周辺でもかなり降っていました。葛飾区では降らなかったようです。残念!

そろそろ面会に行く支度をしま~す。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3633

Trending Articles