昨夜は寝られず、韓国語の本を読み、「桐畑家の縁談」 を読み、ミニチュアスニーカーを1足編み、それでも眠れず、もういいや、 と 「冠・婚・葬・祭」 も読んでしまいました (^^;)。
「桐畑家の縁談」 ですが、図書館の内容案内には
「結婚することにした」 という妹・佳子の告白により、にわかに落ち着きをなくす姉・露子 (独身)。寡黙な父、饒舌な母、そして素っ頓狂な大叔父をも巻き込んだ、不器用な妹と、さらに不器用な姉の結婚騒動記。
と書かれています。
小学生のころはいじめられっ子だった妹。存在感が希薄だったその妹は、高三の夏、最初のボーイフレンドを連れてきて家族をビックリさせました。身長2メートルもありそうな黒人の男性でした。
その後、彼と別れた妹は、独学で中国語をマスターし、半年も中国をウロウロし、現在は日本語学校の事務職の仕事をしています。
一方、姉のほうは三度就職して二度退職し、三度めの就職先がつぶれ、今は無職で妹の借りている1DKの部屋に居候している身。研修医であるボーイフレンドはいますが、結婚に踏み切る気持ちがお互いにありません。
そんな中、妹が突然、台湾の男性と結婚することにした、と言うわけです。
さてどうなりますか。
「冠・婚・葬・祭」 のほうの内容案内は、
世はすべてこともなし…とは、なかなか行かない。人生の節目節目で、起こった出来事、出会った人、考えたこと。いろいろあるけど、ちゃんと生きよう。そんな気持ちになる4つの物語。
となっています。これだけだと何が何だかわかりませんね (^^;)。
4つの短編からなる本で、私としては 「この方と、この方」 が面白かったです。
どういう話しかと言うと、主人公はおんとし68歳の菊池マサ枝。ずっと専業主婦でやってきた人。
ボランティアとして 「お見合いおばさん」 を三十年もやってきたけれど、八年前を最後に密かに引退を決めました。もう世間が自分を必要としないことを感じとったから。
本人にやる気がなさすぎる。見合いをしておきながら、先に進めるでも断るでもなく宙ぶらりんに放り出しておく人が多くなった。
五十八歳で夫と亡くしたこともやる気が失せた原因でした。
そんな時、縁談をお願いしたい、という女性が現れ、写真を置いていきます。
「年内に婚約して来年の夏までに結婚したい」 とはっきりと言う。
良さそうな相手も出て来ないまま、写真を返そうと思っていた矢先、今度は兄を心配する妹から縁談を頼まれます。
その兄はバツイチで何事も自分で決められないタイプらしい。だからこそ妹が頼みに来たわけで。
なんだかんだ面白いいきさつがあり、ああ今の婚活ってこういう場合もあるよなぁ、と納得させられる話しでした。
縁談のお世話って、気を使うんですよねぇ。私も独身の時にも数回お世話して、1件はまとめました (^^;)。
結婚後も我が家で3回もお見合いをセッティングしたりもしました。
この作品にも書かれていますけれど、「お見合いおばさん」 がいなくなったことが、結婚率が下がった原因の1つなのは確かじゃないでしょうか?
おまけ: 「グリーンコットン」 の実の中が少し見えてきました。周りは白っぽいけれど中は緑が確認できます (^^)。「ホワイト」 のほうはまだ割れる気配ナシ!